1歳児の平均的な睡眠時間は?理想的な睡眠リズムを知ろう
子どもが1歳を過ぎたあたりから、お昼寝の回数も減ってだんだん睡眠リズムが落ち着いてくるころですね。しかし、睡眠時間が長すぎたり短すぎたりすれば、ママも心配になってしまうことでしょう。子どもの睡眠リズムを整えるためにも、成長ホルモンの働きや、理想的な睡眠リズムについて一緒に学んでみませんか。
平均的な睡眠時間と成長ホルモンの働き
1歳児の平均的な睡眠時間は?
アメリカで睡眠に関する研究をしているアメリカ国立睡眠財団の発表によると、1〜2歳の子どもが1日に必要な睡眠時間はおよそ11〜14時間だそうです。
ただこの時期の子どもが、一度の睡眠でそれほど長い時間連続して眠るのは難しいですから、夜間の睡眠以外にも1〜2回のお昼寝が必要ということになります。
子どもの睡眠リズムが確立しやすいように、お昼寝の時間を調整したり、睡眠環境を整えたりして、ママがしっかりとサポートしてあげましょう。
成長ホルモンの働きとは?
特に小児期においては骨や筋肉など様々な器官を発達させる役割を果たしているため、子どもの成長にとって、欠かせない物質であるといえるでしょう。
ただ、成長ホルモンが分泌されるのは、主に夜間の眠りが深いときなので、子どもの睡眠リズムが整っていない場合、眠りが浅くなることで成長ホルモンが分泌されにくくなってしまうことも考えられます。
子どもの身長が小児期と思春期に大きく伸びることからも推察できるように、このころは心身ともに成長の著しい時期ですから、しっかりと成長ホルモンの分泌を促したいですね。
成長ホルモンにはゴールデンタイムがある
眠ってから最初のノンレム睡眠の間に、成長ホルモンはもっとも盛んに分泌されますが、一説によるとホルモンは常に活性化しているというわけではないそうです。
成長ホルモンの分泌にはゴールデンタイムがあり、もっとも盛んなのは22時〜2時の間だといわれています。そのため、子どもの成長ホルモンの影響を効率的に得るためには、ゴールデンタイムの間にノンレム睡眠に入っていることが重要な鍵となるそうです。
ノンレム睡眠に達するまでは1時間ほどかかりますから、21時までに子どもを寝かせるように意識しておくとよいでしょう。
睡眠時間が長い子、短い子に問題は?
個人差が大きく、様子を見て判断を
また睡眠時間を正しく把握するには、夜間と日中の睡眠時間を足して計算する必要がありますが、たとえ睡眠時間が平均的でなかったとしても、すべての子に問題があるというわけではありません。
子どもが夜にもきちんと眠れていて、機嫌がよいのであれば、心配しなくても大丈夫なケースがほとんどです。まずは、ママが日ごろから子どもの体調や機嫌をよく観察することが大切だといえるでしょう。
睡眠時間が長い子の判断方法
ただ、子どもが長く眠り過ぎるときには、その原因に何らかの病気が関係している可能性もゼロではありません。念のため次のような点に注意して、子どもの様子を観察してみましょう。
【チェックポイント】
- 顔色が悪く体調に異変がある
- 常に眠そうで機嫌も悪い
睡眠時間が短い子の判断方法
【チェックポイント】
・子どもの身長の伸びが悪くなっている
・日中の機嫌が悪くとにかく集中力がない
睡眠時間が不足していると、成長ホルモンの分泌を効果的に得にくくなるため、身長の伸びが悪くなることがあります。また寝不足だと、子どもも機嫌が悪くなりやすいものです。
ただし子どもの身長の伸びがあまりにも悪い場合には、成長ホルモンが分泌されない病気が隠されている可能性があります。病気の場合は早期発見、早期治療が重要ですから、子どもの身長を定期的に測って、心配なときには医師に相談するとよいでしょう。