スキップができない子どもが心配。原因とわかりやすい教え方を紹介
かわるがわる片足で軽く飛びながら進んでいくスキップは、子どもにとっては案外難しい動きです。なかなかスキップができるようにならないと、運動神経や足が悪いのではないかと、心配してしまうママやパパもいるのでは。今回はスキップができない原因や、ママやパパと楽しく練習できる方法をご紹介します。
スキップはいつ頃できる?できない原因は?
スキップできるようになるのは4~5歳頃
子どもによって差はありますが、保育園や幼稚園でスキップを習ったり、スキップを使ってお遊戯をしたりすることから、4~5歳頃ができるようになる目安になるのではないでしょうか。
子どもの成長はそれぞれで、早い子は3歳頃から、遅めの子は6歳頃までにできるようになるようです。練習すれば、小学校に入る頃にはほとんどの子ができるようになりますので、4~5歳頃までに上手にできなくてもあまり心配しないでくださいね。
小さい頃から外で走り回って遊んだり、音楽に合わせて体を動かすのが好きな子は、比較的早くスキップができるようになる傾向があります。
リズムやバランスを取るのが苦手
一定のリズムに合わせて、テンポよく手足を別々に動かしながら軽くジャンプをすることが必要なスキップは、リズムを取るのが苦手な子には難しい動きです。
また、片足でバランスを取りながらジャンプし、前に進んで行くので、バランス感覚も関係があります。バランスがうまく取れないとジャンプをするときによろけてしまうため、バランスを取るのが苦手なことも、スキップができない原因になります。
リズム感は左脳より右脳タイプの方が向いているとされているので、右脳をよく使う女の子の方が、左脳寄りの男の子より、スキップが上手な子が多いといわれています。
頭で考えすぎているのが原因の場合も
「スキップの動きを説明して」と言われても言葉で表すのは難しいですよね。言葉で表すことが難しい動きは、実践することも難しいのです。
うまく説明できないような動きを頭で考えてしまうと、体が緊張してよけいにスムーズにいかなくなります。スキップはリズムに乗っていくつかの動きを組み合わせるので、頭の中で次の動きを考えるより、見よう見まねで体を動かしてみる方が、コツがつかめるものです。
真面目な子や一生懸命な子ほど、頭で考えすぎてしまいうまくいかないという悪循環になりやすいので、リラックスして練習できるように手拍子や掛け声をかけてあげるといいですね。
スキップの基礎をつくる3つの練習
片足でピョンピョン飛ぶ練習
まずは膝を高く上げて、片足でピョンと飛んでみることから始めます。右足でピョンと飛んだら気をつけのポーズ、次に左足で跳んだらまた気をつけのポーズ、これを繰り返します。そうするとだんだんリズムがついて、ピョン→ポーズ→ピョンがスムーズにできるようになります。
片足で跳ぶのに慣れてきたら、右足、左足だけで何度も跳んだり、交互に飛んだり、片足で無理なく飛べるように練習しましょう。
最初の頃は膝を上げるとグラグラしてしまう子もいるでしょう。ママが前に立って両手を握ってあげると、体が崩れず飛びやすくなります。慣れてきたら自然に手を放してあげてくださいね。
バランス感覚を鍛える練習
小さい子どものバランス感覚を鍛えるには、地面に引いた線の上を歩く、室内なら毛糸などのひもをおいてその上を歩くなど、簡単にできる方法がおすすめです。
まっすぐの線の上を上手に歩けるようになったら、大きなカーブを作ったり、くねくねさせたりすると、飽きずに楽しくできますね。
ほかにも片足で立つ、目をつむって片足で立つ、公園に平均台があれば挑戦してみるのもよいでしょう。最初はママと手をつなぎながら、慣れてきたら一人でやってみましょう。
ステップを踏み込む練習
「踏み込んでみて」と言っても、子どもにはよく分からないかもしれません。地面にマルを何個も続けて書いてあげ、その丸を一つ一つ踏んでいくように教えてあげてください。
その際に前に進むことよりも、丸の中を踏むことを意識するように促してください。最初はゆっくり、だんだん早く踏めるようになれば、踏んだ瞬間に反対の足を蹴り上げ上に軽くジャンプすることができるようになるはずです。
コツがつかめるまでは、ママが声をかけながらとなりで同じ動作をすると分かりやすくなりますよ。