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出産後、へその緒はどうする?国で異なるへその緒事情と保管方法

出産後、へその緒はどうする?国で異なるへその緒事情と保管方法

桐箱に大切に保管されたへその緒を、子どもの頃に見たことがある方は多いのではないでしょうか。初めての出産ですと、出産後のへその緒の処理や保管の仕方が気になりますよね。今回はへその緒についての豆知識や正しい保管の仕方をまとめてみました。海外のへその緒事情にもスポットをあててみましたよ。

ママと赤ちゃんを繋ぐ、へその緒の役割

へその緒は赤ちゃんにとってのライフライン

へその緒は赤ちゃんとママとを繋ぐ重要な血管(細い臍動脈2本と太い臍静脈1本)が、ぐるぐると絡み合ってできているものです。太さは大人の中指ぐらい、長さは個人差がありますが約25~70cmほどあります。

赤ちゃんはへその緒を通してママから酸素や栄養をもらい、へその緒を通して二酸化炭素や老廃物をママに送り返しています。つまりは、へその緒には大きく分けて三つの役割があり、赤ちゃんが呼吸をするための呼吸器の役割、栄養を摂取するための消化器の役割、そして老廃物を排出するための泌尿器の役割があるのです。

大人もそうですが、この三つのどれが欠けてもいけませんよね。へその緒は赤ちゃんにとって重要なライフラインなのです。

出産直後もへその緒は働いている!

実は赤ちゃんが生まれた後も、へその緒には血液が流れています。赤ちゃんが生まれた直後のへその緒を触ってみると、ドクンドクンと赤ちゃんの心臓の動きに合わせて拍動が感じられますよ。拍動は個人差がありますが、だいたい15分ほどで感じられなくなってしまいます。

産院にもよりますが、赤ちゃんに黄疸が出るのを防ぐため、へその緒の血管が閉じたのを確認した後切っているところが多いと思います。しかし、出産直後もへその緒に拍動が感じられることで、この拍動がなくなってから切ってもよいのではないか…という考えもあります。

実際にイギリスではへその緒を繋げていた方が赤ちゃんの健康状態がよいということで、3分はへその緒を繋げておくガイドラインがあるそうです。

臍帯血バンクで、ほかの誰かの命を繋げよう

へその緒の中に含まれる血液のことを臍帯血(さいたいけつ)といいます。この血液には、造血幹細胞と呼ばれる赤血球や白血球などの血液の元になる細胞が、骨髄と同じくらい含まれています。臍帯血バンクは出産後のへその緒から臍帯血を採血し、白血病の治療など骨髄移植が必要な方のために、臍帯血を利用してもらう施設のことなのです。

骨髄移植は提供する側される側ともに全身麻酔と入院をともない負担が大きいため、ドナーが見つからず治療が間に合わないことも多いそうです。しかし、採血後にすぐ冷凍保存された臍帯血を使えば、ドナーを見つける確率が増え、骨髄移植と同じような治療を受けることができます。

自分が提供した臍帯血で誰かの命が助かるかもしれない…そう考えると嬉しいですね。

こんなに違う日本と海外のへその緒事情

誰が切る?国によって異なる医師の見解

日本では出産後に医師が切断するへその緒ですが、海外ではパパや家族がへその緒を切ることが多いようです。例えばチェコでは、パパが立ち合い出産する場合、希望すればへその緒を切ることができるのだとか…。

日本の産婦人科医会では、へその緒を切る行為は医療行為とされているため、パパやママ、家族がへその緒を切ることを勧めていません。ママや赤ちゃんの健康を守るために、適切で迅速な処置を行わなければならないので、医師や助産師が切ることにしているという理由もあります。

けれども、産院によってはパパとママの思い出にしたいという気持ちを尊重し切らせてくれるところもあるようです。へその緒を切ってみたい方は、出産先の産院や助産師に相談してみてくださいね。

へその緒を切るのを3分待ってもらう理由

イギリスの研究機関で3911人の赤ちゃんを対象調査した結果、生まれてすぐにへその緒を切断した赤ちゃんよりも、3分間へその緒を繋げたままにした赤ちゃんの方が、健康状態がよいという結果が出たそうです。

これは3分間の間に、へその緒に残っていた鉄分の豊富な血液が赤ちゃんに移動することで、鉄分欠乏症の予防ができ、赤ちゃんが健康になるということなんですね。また、アメリカの研究結果では男の子の運動機能がアップするというデータもあるようです。

日本では、黄疸の心配があるために出産直後の切断を推奨しています。もし「へその緒の切断を3分間待ちたい」という場合は、メリットとデメリットをよく考え、産婦人科の医師と相談してから決めるとよいでしょう。

へその緒を切らない出産、ロータスバース

ロータスバースを知っていますか?ロータスバースとは、赤ちゃんが生まれてもへその緒を切らずに胎盤と一緒に繋げておき、自然に取れるまで待つ…という出産方法です。

この方法は、ハサミを使用しないため傷がついて感染症が起こるリスクが低くなることと、胎盤とへその緒に残った栄養と血液が赤ちゃんに送られることの二つのメリットがあります。

へその緒は通常、3日で乾燥します。東南アジアなどの湿気が多い場所では7~10日ほどかかるようですよ。その間、胎盤は血液を取り除き、塩とハーブをまぶして通気性のよい布(コットンやシルク)で包んで保管します。

日本ではあまり聞きなれませんが、欧州ではロータスバースを選択する人が少しずつ増えているそうです。

産後もらってきたへその緒はどうするの?

虫やカビ防止のため、入念に乾燥させよう!

へその緒は生後1~3週間の間に乾燥して取れることが多いものですが、生後1カ月たっても取れないこともあるようです。取れない場合は無理にひっぱったりせずに、自然に取れるまで待ちましょう。

赤ちゃんのへその緒が取れたら、数日かけてしっかり乾燥させましょう。通気性のよいガーゼなどの布で包み、涼しい場所においておくとよいですよ。乾燥が足りないと、カビが生えたり腐ったりしてしまうので注意してください。

昔は大病を患ったときにへその緒を煎じて飲むと治る、戦争に行った息子が無事に帰ってくるお守りとして大切にされてきました。昔からへその緒は特別なものだったのですね。大切な我が子のへその緒だからこそ、しっかり乾燥させて保管したいですね。

桐箱や漆小箱に入れて、大事に保管しよう

しっかり乾燥させたへその緒は、へその緒ケースに入れて保管してください。今はいろんな保管ケースがありますが、おすすめは桐箱か漆小箱です。

特に桐箱は軽く、気密性がよく、虫がつきにくく、燃えにくいという性質を持っています。そのうえ湿度まで調節してくれるという特色を持っているんですね。桐の箱は人形や着物を保存する箱やタンスの素材などにも使われていますし、昔から長期間の保存に適しているのです。

保存ケースは、ベビー用品を取り扱う店舗やネットショップで購入することができます。希望すると名前やメッセージを入れられるケースや、乳歯と一緒に保管できるケース、まめ型やしずく型などの可愛い形のケースなど、さまざまな種類から選べますよ。

【番外編】海外のへその緒についての考え方

海外ではへその緒はあまり重要視されていないようです。例えばアメリカでは、出産前にへその緒を取っておいてほしいと伝えなければ捨てられてしまいます。

そのほかの国でも、日本のようにへその緒を取っておく習慣がないため、血がついたままのへその緒をそのままもらった…30cmほどもある長いへその緒をもらってしまいどうしようか逆に困ってしまった…という体験談も。

また、ニュージーランドのマオリ族には、へその緒と胎盤を持ち帰って地中に埋めるという儀式があるそうですが、日本の沖縄県や宮古島にも同じような習慣があるということで驚いてしまいますね。どこかでルーツが繋がっているのでしょうか?

国によってへその緒事情がさまざまでおもしろいですね。

まとめ

今回はへその緒の正しい保管方法をご紹介しました。へその緒を保管する意味や歴史を頭の片隅におきながら、大切に保管してくださいね。

同時に、海外でのへその緒事情やロータスバース出産の方法もご紹介しました。日本ではまだロータスバースや、医師と助産師以外がへその緒を切断することを推奨していません。しかし、一部のママたちの間で徐々に増えてきているようです。

もし、ご紹介しました出産方法やへその緒の切断を希望する場合は、医師や助産師へ事前に確認と相談をし、十分納得してから行うことをおすすめします。

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