赤ちゃんの服は乾燥機にかけられる?注意点と室内で早く乾かす方法
洗濯物が乾きにくいシーズンに活躍する乾燥機があると、着替えの回数が多い赤ちゃんがいても安心ですよね。しかし、赤ちゃんの服のなかには乾燥機に向いていないものも多く、乾燥機を使うと傷んでしまうものもあります。今回は赤ちゃんの服を乾燥機にかけるときの注意点と、洗濯物を室内で早く乾かす方法を紹介します。
乾燥機にかけないほうがよい服の特徴とは
縮みやすい綿やガーゼ素材
しかし、綿をはじめとしたシルクやウールなどの天然素材は、一般的に熱や摩擦に弱く乾燥機にかけると傷みやすいという特徴があります。
また、綿は繊維が中空になっているため縮みやすく、乾燥機にかけると肌触りも低下します。綿でできているガーゼ素材も乾燥機の使用は避けたほうがよいでしょう。
ただし、5重ガーゼや6重ガーゼの場合、乾燥機にかけてもシワやごわつきは発生せず、天日干しするよりもふわふわに仕上がることもあるようです。
ニットなどの目が粗い生地
一方、化学繊維は繊維が膨張しないため、乾燥機にかけても収縮しません。
しかし、ニットなどの目が粗い生地の場合、糸と糸の隙間に水分が入りこみ、生地全体が天然素材の繊維のように膨張します。そのため、化学繊維でできた生地でも乾燥機にかけると縮んでしまうことがあります。
また、目の粗い生地はヨレなどで型崩れしやすいというのも特徴です。水分を含んで膨張した状態にヨレが加わると繊維が絡みやすく、繊維が絡んだ状態で収縮するとゴワゴワした肌触りの生地になってしまいます。
刺繍、レースなどの装飾やプリント付き
ドラム内で回転している衣類は熱が加わった状態で互いにこすれ合うため、熱に弱い素材や薄手の生地などは大きなストレスがかかります。レースなどの繊細な装飾の場合、型崩れや破損を招くかもしれません。
刺繍付きの服は急激な乾燥と熱によって刺繍糸の色が抜けたり、変色したりすることもあります。刺繍糸が摩擦で切れることもあるため、乾燥機の使用は避けたほうがよいでしょう。
Tシャツなどに多いプリントも高い熱が加わると剥がれたり、ひび割れたりすることがあります。ビーズやプラスチックのスナップボタンは溶けることもあるため注意が必要です。
乾燥機にかけるときに気をつけること
洗濯表示を確認して乾燥できるものを分ける
こんなときは衣類のタグに書かれている「洗濯表示」をチェックしましょう。
洗濯表示とは、日本独自の「JIS規格」や世界共通の「ISO規格」によって定められたマークで、洗濯の方法や乾かし方、アイロンの当て方などを表したものです。四角のなかに丸が乾燥機のマークになります。
また、乾燥機のマークは2016年に新設されたマークですので、衣類によっては表示がない場合もあります。「タンブラー乾燥は使えません」などの注意書きがなければ乾燥機にかけることができます。
綿素材は乾いたバスタオルと一緒に短時間で
こんなときは乾いたバスタオルと一緒に短時間だけ乾燥機にかけてみましょう。バスタオルが蒸発した水分を吸収するため、短時間でも効率よく服を乾かすことができます。
綿素材が収縮するのは熱が加わり水分が蒸発しているときです。乾燥機にかける時間が短いと繊維が収縮する時間も短くなり、生地が受けるダメージを減らすことができます。
また、乾燥機だけで乾かそうとすると熱をかけすぎてしまいがちですので、少し湿っている程度で取り出すとよいでしょう。乾燥機をかけてから部屋干しすることで早く乾かすことができます。
お気に入りの服は生乾き状態で取りだして
外出用のおしゃれ着や高価な服、お気に入りの服は乾燥機にかける時間を短めに設定し、生乾き状態で取り出しましょう。生地にかかるストレスが減り、服を長持ちさせることができます。
また、生乾き状態で取り出した服は熱が完全に冷める前に広げて干してください。丸まったまま熱が冷めると、内側にたまった湿気がうまく蒸発できません。
乾燥機にかけた衣類をすべて干していると、乾燥機が持つ「時短」というメリットが損なわれてしまいます。タオルや靴下などの消耗品は乾ききるまでかけるなど、用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。