十倍粥で離乳食を始めよう!基本的な進め方とアレンジレシピ
母乳やミルク以外で我が子が初めて食べ物を口にする瞬間は、ママもドキドキしますよね。一般的に赤ちゃんの離乳食は、十倍粥から始めることが多いようです。そこで今回は、基本的な十倍粥の作り方やスタート方法を中心に、マンネリ化を防ぐアレンジレシピもあわせて紹介しますので参考にしてみてくださいね。
十倍粥を赤ちゃんが食べる理由と進め方
なぜ十倍粥を離乳食として食べさせるの?
初めての離乳食では、十倍粥と呼ばれる水分量の多いお粥から始めてみましょう。お米は日本人にとって馴染み深い食材の一つであり、自然な甘みがあるため赤ちゃんも食べやすい味です。
また、唾液には炭水化物の消化酵素が豊富に含まれるため、炭水化物を多く含むお米は消化機能が未熟な赤ちゃんにも負担が少なく消化しやすいでしょう。初めは粒のない十倍粥のすりつぶしがおすすめです。
十倍粥は生後5〜6カ月ごろからスタート
食べ物をうまく飲み込むためには、首がすわり、少しの間上体を起こしたままでいられる必要があります。椅子の背もたれを支えにして、おすわりできるかどうかチェックしてみましょう。
また、大人が食べる姿を見て興味を示したり、よだれがたくさん出たりするようになったら離乳食を始めてみるとよいかもしれません。しばらくはまだ母乳やミルクが栄養の中心となりますが、十倍粥からスタートして徐々に食べ物に慣れていきましょう。
少量から徐々に量と回数を増やす
1~2日目は小さじ1杯、3~4日目は小さじ2杯、5~6日目は小さじ3杯というように徐々に量を増やします。慣れないうちは嫌がって口から出してしまうこともありますが、この時期は食べ物から栄養を摂るよりも食べる練習をすることがメインなので、ママは焦らずに赤ちゃんの様子を見ながら進めていきましょう。
離乳食開始後1カ月間は、基本的に1日1回が目安となります。午前中に離乳食タイムを設けておくと、新しい食材を取り入れたときのアレルギー対策としても安心ですね。
ママでも簡単!十倍粥の作り方と保存方法
鍋を使った十倍粥の基本的な作り方
お米から作る場合には、洗米後30分ほど浸水させておくとよいでしょう。そして、お米1に対して水10の割合で鍋に入れ、ふたをせずに強火にかけます。沸騰したら弱火にし、少しふたをずらして約30分炊きましょう。このとき、吹きこぼれやすいので注意してくださいね。火を止め、ふたをして10分ほど蒸らしたら完成です。
炊いたご飯から作る方法は時間短縮になるため、忙しいママにとっては嬉しいですね。ご飯から作る場合には、ご飯1に対して水5の割合で鍋に入れ、沸騰したらふたをして15分ほど煮ます。火を止めて10分ほど蒸らしたら完成です。
炊飯器や電子レンジを使ってもOK
炊飯器で作る場合には、鍋のときと同様、あらかじめお米を30分ほど浸水させておきます。大人が食べるご飯と一緒に炊飯するときは、大さじ1杯分取り分けて水150mlと一緒に耐熱容器に入れ、炊飯器の中央に置いて通常モードで炊きましょう。炊き上がった後、少し蒸らすとふっくらとします。
また、大人が食べるご飯を離乳食用に取り分けておき、ご飯1に対して水5の割合で電子レンジにかけると簡単に十倍粥を作ることができます。電子レンジでは沸騰するまで加熱する必要がありますが、機種によって加熱時間が異なるので最初は様子を見ながら行いましょう。
作った十倍粥の冷凍保存と解凍の仕方
冷凍保存する際は、少量ずつ分けられる製氷トレーや、解凍の際そのまま電子レンジにかけられるシリコンカップを使うとよいでしょう。ふたがついているものを選んだり、密閉容器に入れて保存したりすれば衛生的にも安心ですね。
冷凍保存したものは品質の劣化を防ぐため、1週間以内に使い切ることが大切です。また、解凍するときは、冷凍庫から出してすぐに調理するようにしましょう。吹きこぼれに注意しながら電子レンジや鍋で加熱すれば、簡単に十倍粥が用意できます。