ほうれん草の上手な保存方法!賞味期限や長持ちさせるコツを紹介
葉物野菜の一つ「ほうれん草」は、天候によって販売価格が左右されるため、低価格のときにまとめ買いしがちです。ですが保存が可能な期間は短く、1週間も経てばしおれてしまい、結果的に食べ切れなかった経験を持つママは多いかもしれませんね。ここではほうれん草を上手に保存し、おいしく食べ切るコツをご紹介します。
家庭にあると重宝する野菜「ほうれん草」
栄養価が豊富で積極的に摂取したい
体内でビタミンAに変換する成分のβカロテンも、野菜の中ではトップクラスの含有量を誇ります。抗酸化作用があり、活性酸素の除去にも役立ちますよ。免疫力アップや美肌作りにつながるビタミンCも多いため、アンチエイジングにもよいといえますね。
四季を通してスーパーではほうれん草を見かけますが、旬は冬です。冬の時期はほうれん草の栄養価がさらに高まり、甘味が増しますよ。
離乳食やお弁当にも使えて便利
柔らかく茹でたほうれん草をペースト状にすれば、初期段階の離乳食に使えます。中期になれば、茹でたほうれん草を細かく刻んでにゅうめんやお粥の具材としても使えますよ。
柔らかい葉の部分に比べ、茎の部分は筋があり食べるのを嫌がることも多いでしょう。根の部分を残し、根元からきつめの三つ編みを作ると見た目がかわいくなり、興味を示すかもしれませんね。お弁当のおかずにもぴったりです。
実は種類も豊富でそれぞれに特徴がある
根っこの部分が赤いものは東洋種といい、葉っぱが薄く細くとがっているという特徴があります。ペルシャからシルクロード経由で日本に伝わったもので、おひたしなどの和食に向いています。
葉が丸く肉厚なものは西洋種といい、ややえぐみが強く泥臭さもあります。ペルシャから北アフリカ、ヨーロッパへと伝わったもので、ソテーなど高温料理に向いています。
スーパーでよく見かけるのは交雑種で、東洋種と西洋種の掛け合わせです。ほかにもシュウ酸が少ないサラダほうれん草や、葉がちぢれたちぢみほうれん草がありますよ。
ほうれん草を手軽に保存するコツは?
足の早いほうれん草を生のまま保存したい
ほうれん草がしおれやすいのは、葉から水分が蒸発するためです。ビニールに入れて保存をすることで、水分の蒸発が防げますよ。
葉から水分が蒸発するのは、ほうれん草が生きている証でもありますね。そのため、ほうれん草は栽培されている状態と同じように、根を下に向けて立てて保存をするとよいですよ。保存に適した温度は0℃なので冬なら冷暗所での常温保存ができますが、通常は野菜室に保存をするとよいですね。
生の状態で冷凍保存もOK
ポイントは、きれいに水洗いをして汚れを落とす下処理をしっかりと行うことと、ほうれん草についた水分はなるべく残さずに水切りをしっかりと行うこと、密閉式冷凍保存袋に入れ空気をしっかりと抜いて冷凍庫で保存することです。調理しやすい大きさに切っておくと便利です。
ほうれん草は根元に土や汚れがたまりやすいため、固い部分は切り落としたうえでよく洗うようにします。根元は栄養素が多いため、できるだけ残すようにしましょう。水気が残るとほうれん草に霜がつき、傷みやすくなりますよ。空気を抜くことで、ほうれん草の酸化や乾燥を防ぐことができます。
冷蔵なら1週間で冷凍なら1カ月を目安に
下処理をしてキッチンペーパーなどで包んでからビニール袋に入れて野菜室で保存する方法なら、保存期間を1週間ぐらいまで延ばすことができますよ。下処理をするときに、50℃のお湯で2~3分ほどじゃぶじゃぶと洗う「50℃洗い」をするともう少し保存期間が延びるので、ひと手間を加えてみるのもおすすめです。
生の状態で冷凍保存をする場合は、1カ月を目安に食べ切るとよいですね。長く冷凍し続けると霜がつき傷みがでますし、バラバラになって粉状になることがありますよ。
ほうれん草にひと手間加えて保存する方法
茹でて離乳食にするなどして小分けに冷凍
ほうれん草を茹でて冷凍するときには、あらかじめ食べる状態にして冷凍保存するとよいですよ。
例えば離乳食に使うときには、初期ならペースト状、中期なら細かく刻んで使うことになります。使い方に合わせて1食分ずつに小分けして冷凍をするとよいですね。初期段階の離乳食の1食分はごく少量のことが多いので、製氷皿を利用すると便利です。
おひたしやスープに入れる場合も、茹でた後に一口大に切って小分けをした状態で冷凍すれば使いやすいですね。