子育てを田舎でしたい。家族に合うエリアの探し方や情報の集め方
田舎暮らしをしてみたいと思うものの、具体的にどうしたらいいかわからない、という方も多いと思います。田舎暮らしに向けて、一歩踏み出すための情報を集めてみました。住む場所や仕事などの情報をどこで収集できるのかや、移住者に人気の地域がどうして人気なのか、その秘密を紐解いていきましょう。
田舎で子育てしたい。うちの家族はできる?
田舎で子育てするメリットは?
自然豊かな田舎での生活は四季の移り変わりを感じやすく、五感に様々な刺激を受けることができます。都会に比べて、虫取りや川遊びなども気軽に楽しめる地域が多く、自然と外で過ごす時間が長くなるでしょう。
外で遊ぶと日光をたくさん浴び、体力や運動能力も身につけることができます。そうすると、抵抗力がついて病気にかかりにくくなるといわれています。
また、過疎化で困っている地方の自治体の中には、子育てを支援する制度が充実している所もあります。例えば、子どもにかかる医療費が中学校卒業まで無料であるとか、出産祝い金が出るところもあります。
田舎で子育てするデメリットは?
田舎は子どもの数も少ないため、学校も少ないです。自宅から学校までが遠い場合は徒歩で通うことが難しく、送り迎えをしなければならなくなることもあります。学校によっては、児童数が少ないため、2学年が同じクラスで学ぶことになったり、学校の設備が都会ほど整っていなかったりします。また、仮にいじめなどがあったとしても、児童数が少なく、クラス替えできないという問題もあるようです。
そして、田舎には都会のように様々な種類の習い事教室があるとはいえません。通うことのできる習い事も限られてくるでしょう。
家族でシミュレーションしてみる
具体的には、どんな場所でどんな暮らしをしてみたいか、家族の意見をまとめてみましょう。「海の近くがいいな」などといった立地条件や、「家庭菜園をやってみたい」など田舎でやってみたいことなどを具体的なイメージにしていきましょう。
イメージができあがったら、そのイメージを実現するためにどうすればいいのか考えてみましょう。条件にあった場所探しや、どうやって生計を立てていくのかなどを具体的にしていきます。
田舎暮らしの情報収集はどうすれば?
Web、雑誌、窓口で収集可能
Webで自分の「住みたい地域の地名」と「移住、田舎暮らし」などのキーワードで検索すると実際にその地域に移住した人のブログや、自治体がほかの地域からの移住を促進するために作ったPRサイトなどを見ることができます。
「田舎暮らしの本」など田舎暮らしを始めたい人に向けた雑誌も売られています。田舎暮らしの本は毎月違ったテーマの読み物や、田舎の物件情報などが載っています。
また、地方自治体の移住促進窓口などで相談することもできます。実際にその地域まで行かなくても、首都圏に相談窓口を設けている自治体もあるようです。
セミナーに参加する方法も
セミナーは各自治体が行っているものが多く、「ふるさと回帰支援センター」というNPO法人が運営するサイトでチェックすることができます。セミナーの開催場所も、ふるさと回帰支援センターのある東京都千代田区にある東京交通会館で行われています。
セミナーでは、先輩移住者の体験談、就職情報、住む所の情報などを聞くことができます。また、セミナーの後には個別相談会が行われることも多いようです。
気になった場所は行ってみる
実際に行ってみると、細かいことまでイメージしやすくなります。中にはあまりの陸の孤島ぶりにひるんでしまったり、逆にとても気に入って、その地域に住むために具体的な行動に移ることができたりする方もいらっしゃるかもしれません。
また、自治体によってはお試し移住体験ができる所もあります。自治体が用意してくれる一軒家に宿泊することができるなど、地域の魅力を紹介するツアーを行っている自治体もあります。宿泊費は無料または、有料でも低価格な場合がほとんどです。移住体験ツアーの情報も「ふるさと回帰支援センター」のホームページで見ることができます。
子育て世代に人気の田舎を知りたい
子育て世代が選ぶ1位「茨城県常総市」
田舎暮らしを始めるにあたって障害となる、通勤時間や交通手段の問題も常総市ならクリアできそうです。東京までも電車で1時間前後(都心より約50km)で行けるということもあり、都内で仕事を続けながら田舎暮らしを実現することが十分可能です。
また、子育て世代への支援制度もあり、子育て世代が自宅のリフォームをする場合補助金が出たり、医療費は小学校3年生まで無料だったりします。
常総市は、現在首都圏に勤めている方で利便性もある適度な田舎暮らしを送りたい人にはもってこいの場所といえるでしょう。