家をリフォームしたい。子どもと暮らしやすい家づくりのポイント
子どもが生まれた。大きくなってきた。住んでいる家も築年数が経ってきて思い切ってリフォームをしようかな?だけどどんな風にすればよいのか、業者はどこに頼めばいいのか分からない。リフォームとは何か、業者選びで押さえておきたいポイント、減税などをご紹介していきます。
家をリフォームする前の予備知識
リフォームとは今あるものを大事に使うこと
また「reform」という英語、本来の意味には“改善”や“改正”といった意味で使われていて、状態のわるくなったものを再び本来の状態に戻すことを指します。
例えば、古くなったお風呂やトイレの改修や、オール電化、耐震補強、バリアフリー化など、現在の暮らしを変えずに修理や改善をすることが挙げられます。現在のお家にあるものや構造をそのままの形で新しくして、再び住みよいお家にすることがリフォームということです。
住み慣れたお家で一緒に過ごしてきたご家族や、これから生まれてくる子どもとこれからも末永く一緒に暮らすために行うのがリフォームなのです。
リフォームのメリット、デメリット
メリット
・住宅の一部の改修なので、引っ越さずに行うことができる
・工期が短い(1カ月前後が多い)
・仮住まいを準備しなくてよいので、余分な出費を抑えることができる
・間取りの大きな変更がないので、完成後をイメージしやすい
デメリット
・間取りやデザインの大きな変更をすることが難しい
・直したい場所が多い場合は、費用が高くつきやすい
・一部の改修であるため、見えない部分の劣化が発見しにくい
といった点があります。ご自身の考えている直したい場所の規模を十分に考慮して、メリットを十分活かせるリフォームにしましょう。
リフォームを行うのに適した時期とは
【築5~10年の住宅】
畳や壁、ドアなどの目に見える場所の汚れや壊れているところ
【築10~15年の住宅】
トイレやお風呂などの水回り、また、屋外の直接雨に当たるところ
【築15~20年の住宅】
排水管や土台などの目に見えないところや、木造住宅は床下のシロアリ対策など住宅全体
【築20年~の住宅】
住宅全体、増改築も検討。家の状態によっては建て替えも視野に
ほかにもシロアリ対策の薬剤の効果は一般的に5年とされています。永く住み続けるためにも定期的なメンテナンスが必要です。
家のリフォームの種類と費用、かかる時間
全面リフォームを行う場合
工期は広さによってかなり幅がありますが、1~3カ月が多く、バスルームやキッチンまで対象になれば住みながらの工事というわけにもいかず、仮住まいが必要になります。
引っ越しも現在住んでいるお家から仮住まいへ、そこから戻ってくるための2回分の費用と仮住まいの家賃も必要になります。
全面リフォームを行う場合、築年数が30年以上経っている住宅がほとんどです。かなり高額になりますが、今後も家族で住むためにもしっかりと住宅の安全を確保しましょう。
部分リフォームを行う場合
【トイレ】
20~50万円以上で、工期は1~5日ほど。
【キッチン】
50~150万円以上で、工期は2日~3週間ほど。
【浴室】
50~150万円以上で、工期は1日~1週間ほど。
【部屋】
10~500万円以上で、1週間ほど。
それぞれ簡単なリフォームであれば費用も少なく工期も短いですが、大がかりなものになってくると費用も大きく、工期も長くなります。費用の差が大きいのも、工事の規模の大きさや、デザインで大きく変わってくるためです。
自分でリフォームを行う場合
自分で行う場合にかかる費用は材料費のみで、かなりの節約になるので素材にこだわることもできます。
また、いろいろな部分の素材や仕組み、構造などの知識や技術を得ることができるので、将来ふたたびリフォームが必要なときや、急な修復をしなければならないときに自分で行うことができます。
工期は目安となるものがありません。リフォームをする人の技術や経験による部分、お仕事の休みの日数や勤務時間など、いろいろな要因があるためです。
基本的には土日祝などの仕事の休みの日や、仕事の後の作業となるので、日常生活に支障が出ないように体調管理をしっかりとしながら作業に取り組むことが大切です。
リフォームするときに気にしておくポイント
リフォームの優先順位をつける
リフォームは、その家に「家族と一緒に永く住み続ける」ために行うものです。準備のできる費用と、ご家族にとって何が大事なのかをリフォーム前にとことん話し合い、家族全員が後悔のないようにするのが理想です。
一般的なリフォームの優先順位は、緊急性を要するものからになります。水回りや基礎、柱といった住宅そのものを支える大事な部分は最も優先順位が高いといえます。
耐久性などの住宅を支える所からリフォームは行い、ライフサイクルにあったリフォームはその次という風に行っていくのが、ご家族の将来のためになるでしょう。