リフォームで我が家をもっと快適に!必要な費用や知っておきたいこと
子どもに引き継ぎたいなら「建て替え」
例えば、築5年程度の家であれば柱や壁の傷みも少ないため、リフォーム後10年以内にトラブルが起こる可能性は低いといえます。しかし、築30年の家であればどうでしょうか。
リフォームで壁紙や床をきれいに貼り替え、新築同様の見た目に変わったとしても、柱のなかや壁の内側は傷んでいるかもしれません。リフォームで補修をしてもすぐに新たなトラブルが起こる可能性もあります。
築年数が経っているときや、家を長持ちさせて子どもに引き継ぎたいときはリフォームよりも建て替えがおすすめです。
今の家をどう変えたいのかを明確にしよう
例えば、「洗面所をリフォームしたい」という場合でも、「洗面所の収納を増やしたい」「脱衣所と洗面所を分けたい」「洗面所を明るくしたい」など理由はさまざまです。
収納を増やしたいと考えているのに、リフォーム内容が壁紙と床の張り替えだけであれば不満を解消することができません。
また、リフォームや建て替えをするときは、現在の不満だけではなく子どもが成長したときや両親と同居したときなど、将来のライフステージを見すえて計画を立てるとよいでしょう。
リフォームローンについて知っておこう
リフォームローンと住宅ローンの違い
住宅に関するローンといえば「住宅ローン」が有名ですが、リフォームローンは住宅ローンとは異なり「無担保」で借りることができます。ローンの審査期間も短くすぐに借り入れ可能なのも大きな特徴です。
また、リフォームローンは住宅ローンのように複雑な手続きや保証料などの初期費用も必要ありません。できるだけ早くリフォームしたいときに便利ですね。
ただし、住宅ローンと比べると金利が高く借り入れ期限も短めです。借り入れ金額が大きいと経済的な負担が大きくなるため、利用するときは返済計画をしっかり立てておきましょう。
リフォームでも住宅ローンを利用できる
このような状況を避けるために登場したのが、リフォーム費用も合わせて借りることができる「一体型住宅ローン」です。リフォームローンに比べて低い金利で借り入れができる、長期で返済できるというメリットがあります。
ただし、住宅ローンの残額とリフォーム費用を足した金額で住宅ローンを借り換える形になるため、保証金などの費用が新たに発生します。
また、住宅ローンの金利が大きく変わることもあるため、リフォーム費用の額によってはかえって損をすることがあります。
ローンを組んだら確定申告を忘れずに
リフォームの場合も、工事内容によっては「バリアフリーリフォームローン型減税」や「省エネリフォームローン型減税」といった減税制度を受けることができます。
どちらも、工事額50万円以上・5年以上のローンという制限があります。控除されるのはリフォーム後に居住を始めてから5年間で、住宅ローン減税よりも期間が短めです。
なお、住宅ローン減税とローン型減税は重複して受けることができます。減税対象に当てはまる場合は確定申告を忘れずに行いましょう。
リフォームを失敗しないためにできること
数社から見積もりを取り慎重に業者を選ぼう
新築でもリフォームでも、住宅関連の工事は業者によって価格にばらつきがあり、工事の規模によっては100万円以上差がつくこともあります。数社から見積もりを取り、予算に合う業者をいくつか選んでおきましょう。
また、業者によって「女性目線での設計が得意」「バリアフリーリフォームの実績が豊富」などの特色があります。見積もり額だけではなく「得意分野」にも注目してくださいね。
担当者が信頼できるかどうかも重要です。工事費が安くても「信用できない」と感じる業者は避けたほうがよいでしょう。
納得がいくまで遠慮せず希望を伝えよう
ママが希望を伝えず、パパが吊戸棚の高さに気づかないままリフォームをすると、ママは不満を感じることになります。キッチンを毎日使うママが不満を感じるリフォームは「成功」とはいえません。
予算などの都合によって妥協しなくてはならないこともありますが、「これだけは叶えてほしい」というポイントは必ず伝えておきましょう。
快適な我が家を作るためのリフォームです。遠慮せず希望を伝え、納得ができるまで打ち合わせをしてくださいね。
業者との約束はすべて書面に残しておこう
例えば、双子用ベビーカーを持ち込むことができる玄関を作るため、玄関ドアを開き戸から引き戸に変更し、入口の幅を75cmから80cmに広げたいと要望を伝えたとします。
もし、業者が「入口の幅」を「ドア枠の端から端までの距離」と考えていたらどうなるでしょうか。実際の開口部は80cmより狭くなり、ベビーカーを入れることができないかもしれません。
要望がきちんと伝わっているかを確認し、後のトラブルを防ぐためにも打ち合わせで決めたことや約束したことはすべて書面に残しておきましょう。