もし社宅でトラブルに遭遇したら!巻き込まれないための準備と工夫
家族で社宅に住む場合、社宅の人間関係が気になりますよね。住んでいる人がパパの会社の人だと思うと、下手なことはできません。しかし、ご近所トラブルというのはどこでも起こりえます。できればトラブルに巻き込まれたくないですよね。今回は、社宅でトラブルに巻き込まれないための準備と工夫について紹介します。
社宅のトラブルはなぜ複雑なのか
居住者が同じ職場で上司ということも
例えば、部長の奥さんがボスママ的な存在で、誰も彼女に逆らえなかったり、平社員の奥さんが掃除などの面倒なことを引き受ける決まりがあったり、会社の派閥がそのまま奥さん同士の派閥になったりすることもあります。
また騒音トラブルなどがあっても、相手が上司の家なので言えずに我慢している人もいます。自分は気を遣わせているつもりはなくても、部下の奥さんが気を遣っていることもあるかもしれませんね。
子どもにも影響する親の職場の上下関係
子どもが友だちに怪我を負わせてしまい、親が一緒に謝って解決することもありますが、社宅ではそう簡単には解決しないこともあります。相手がボスママの子どもだったために、周りの友だちから無視されてしまうこともあるようです。また、自分の子どもがボスママの子どもの機嫌を損ねないかと、ママは気を抜いていられないということもあります。
ママがいじめの対象になったら子どももいじめの対象になってしまった、会社で一足早く昇進したら妬まれて嫌がらせをされたなど、大人の事情が子どもに影響することもあるようですよ。
ボスママによるマウンティングも実在
ボスママが存在する社宅では、誘いを断ることがタブーとされていることがあるようです。その場合、もしボスママの誘いを断ってしまったら、翌日からの生活は一変して無視や嫌がらせなど、社宅の奥さんはみんな敵になってしまうこともあるようです。
誘いの中には、花見やクリスマス会などの季節のイベント、ランチ会、習い事、共同購入などがあります。そこに個人の予定や金銭事情など関係なく、参加するように言われたら絶対に参加しないといけないようです。中には、ボスママの勧める幼稚園に入園しないといけない社宅もあるようですよ。
トラブルになりやすい騒音対策をしておこう
子どもの騒音対策はしっかりとしておこう
フローリングにカーペットを敷くと、下に響く音を1/4に減らせます。コルクマットやジョイントマットは子どもがいる家庭で重宝されていますよね。また、音を跳ね返す素材の防音マットや防音カーペットは、大きな声や楽器、オーディオ音にも効果があります。しかし、厚みのない安価なものはあまり効果が期待できないようです。
家具の配置でも防音対策ができますよ。例えば、タンスや本棚などの大型の家具を隣の家との壁に置くとよいですよ。家具を走りにくい配置にすると、走り回る子ども対策になります。
窓からの音漏れは、長めのカーテンを閉めるだけで変わりますよ。
掃除機や洗濯機も時間によっては騒音に
子どもの就寝時間を20~21時の間に設定しているという家庭も多いかと思います。とくに小さな子どもがいる家庭の場合は、子どもを寝かせる時間帯は近隣に静かにして欲しいと考えるママもいるようですよ。
生活音を許せる時間帯は人によって違います。一番よいのは、相手の生活時間帯が分かることですよね。子どもがいる家庭は自分が入居したときだけではなく、階下や隣の人が入居してきたときにも挨拶に行くと、家族構成が会話からわかる場合もありますよ。いずれにしても、早朝や深夜などは生活音をださないような配慮が必要ですね。
普段から人間関係を良好に保つように注意
逆に自分が相手に言う立場なら、直接ではなく管理会社などを通して伝えるとよいですよ。人間関係ができあがっていない相手と話すと感情的になってしまい、収拾がつかなくなるかもしれません。
なんといっても、最善の解決法は良好な人間関係です。小さな子どもがいるなら「子どもの足音うるさくないですか?」、ピアノの練習をするなら「ピアノの音が響いていませんか?」など、顔を合わせたときに、挨拶と一緒に相手への気遣いの言葉を添えましょう。
同じトラブルが起きたとしても、お互いの関係次第で許せるかどうかが大きく変わります。普段から挨拶に加えてひとこと何か話すだけでも、人間関係は良好になりますよ。
騒音以外のトラブルに巻き込まれないために
ママ友とのお付き合いは一定の距離感を
しかし、社宅に限らずあまり知らないママと短期間で距離を縮めたために、ママ友トラブルが起こってしまうケースがあります。距離を縮めてから合わない部分が見えてきたり、無理して時間を作ることが辛くなってしまったときにトラブルが発生することが多いです。
社宅の敷地内に公園やプレイルームがあっても、自分の生活リズムに合わせて行き、誰かがいれば笑顔で挨拶するようにしましょう。一定の距離感を持って付き合ううちに、相手のことや社宅の人間関係が分かってくると思います。距離を縮めるのは、それからでもよいのではないでしょうか。