生理で仕事に行きたくないときは休むべき?生理痛が重い女性の働き方
ホルモンバランスの変化や骨盤の歪みにより、産後に生理痛がひどくなることがあります。休みが取りづらい働くママにとって、重たい生理痛は悩みの種ですよね。しかし中には、辛い生理痛でも仕事を休むことに抵抗を感じている人もいるかもしれません。今回は、生理痛が重い女性の働き方について紹介します。
生理を理由に仕事を休むのは甘え?
月経困難症は婦人科疾患の一つ
この月経困難症には種類が二つあります。一つ目は、子宮収縮を促すホルモンの過剰分泌が原因の「機能性月経困難症」。冷えやストレス、子宮や卵巣の成熟度も関係しているといわれています。
二つ目は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で起こる「器質性月経困難症」。これは生理期間中以外にも、痛みや不調が現れることがあるものです。心配なときは、一度婦人科に相談してみましょう。
生理休暇は法で定められた女性の権利
生理休暇の申請は、パート、アルバイト、正社員など雇用形態は問いません。また、医師の診断書など特別な証明書も不要で、働く女性の心強い味方といえますね。
しかし「生理休暇」の取得率をみると、平成26年では0.9%。ほとんどの女性が、生理休暇を取得していない状況です。「取得しづらい」という声もあり、生理痛でも我慢をして仕事をしている女性が多くいることがわかります。
生理休暇が取れるのは就業困難な場合のみ
また、生理休暇を欠勤または有給扱いにするかは、会社によって違ってきます。そのため欠勤扱いとなる会社では、取得日数が多いと有給休暇付与の基準である「労働日の8割を出勤している」を満たさなくなるため、影響が出る可能性もあります。
生理休暇が取れるのは就業困難な場合のみであり、正しく使用することが大切ですね。
生理で休みたいときの判断ポイントと方法
生活に支障があるときは悩まず休む
「仕事が溜まって、休んでいる場合じゃない…」と思う人もいるでしょう。しかし、痛みで仕事に集中できなかったり、イライラしやすかったり、貧血で判断力が鈍ってミスをしてしまったりするかもれません。ひどい生理痛のもとでは、仕事のパフォーマンスが悪くなることがあるのです。
また、子育て中のママは、家事、育児、仕事をすべて置いておき、休むことはなかなかできません。無理をすることで、不調が長引いてしまうことも考えられます。そのため、できるだけ休息を取り早い回復に努めるためにも、仕事はお休みしてくださいね。
上司に相談しておくと仕事を調整しやすい
また上司や同僚の立場からも、「お願いする仕事を調整することもできるので、事前に伝えてもらいたい」「なるべく仕事の量やペースを配慮したいと考えている」という意見もあり、相談しておくことで、本人も周りも仕事の調整がしやすくなります。
さらに、事前に相談することで、毎月生理のたびに「仕事が休めない」というプレッシャーが和らぎ、ストレスが軽減されることもあります。
休みたいけど生理を知られたくない場合は
休みたいけれど生理を知られたくない場合は「有休を使用する」や、「体調不良」「貧血」「腹痛」といった生理痛の具体的な症状を理由に挙げて、休みを申請する人が多いようです。
また、一度診断書のようなものを婦人科に用意してもらい上司に見せておけば、毎回「生理痛で」といわなくとも、察してくれることもあるでしょう。
生理痛が重い人が日ごろから心がけたいこと
基礎体温をつけて体調変化をチェック
基礎体温をつけると、月経周期や排卵の状況、ホルモンバランスなど女性の体のリズムを知ることができます。生理が始まるおよその日にちもわかるので、スケジュールが立てやすくなりますね。
また、体の変化を早期に見つけることも可能です。たとえば、女性は正常であれば、排卵を境に低温期と高温期の二相に分かれます。二相にならない場合は、妊娠や無排卵などなんらかの体の変化を疑うことができるのです。
基礎体温をつけると、自分の体の状態や変化に気づきやすくなりますし、婦人科を受診する際の重要な資料にもなります。