上の子がママを困らせる理由とは?きょうだい育児で気をつけたいこと
罪悪感から上の子を甘やかすのはやめよう
まず「甘やかす」の意味をきちんと理解する
たとえば、下の子に手がかかることは仕方のないことなのに、上の子に我慢させてばかりで悪いと感じているママはたくさんいます。おもちゃを必要以上に買う、上の子がいうことを聞かないときにお菓子やジュースで釣るなど、上の子を甘やかしていうことを聞いてもらおうとしてしまうこともあるでしょう。
しかし、甘やかしたところで上の子の心は満たされません。ママが甘やかしたことでわがままがひどくなることもあるので注意が必要ですよ。
ママは上の子に罪悪感を抱くことがある
子どもが増えると、ママが子ども1人に使う時間が減るのは仕方のないことです。どう頑張っても上の子が1人のときと同じように手をかけることは難しいですよね。そのような状況を「ごめんね」と罪悪感を抱くのではなく、「自分でできることは自分でしよう」「きょうだいで協力して過ごそう」など、前向きに考えることが大切でしょう。
罪悪感を抱えながら過ごすよりも、「一緒に頑張ろう」と笑顔のママでいるほうが子どもの成長にも繋がりますよ。
悪いことや危険なことには叱ることも大切
悪いことや危険なことをしたときは、同じことを繰り返さないためにも叱ることが重要です。パパやママが叱らないまま過ごしてしまうと、上の子は同じことを何回も繰り返しますよね。
悪いことや危険なことを知らないまま成長すると、幼稚園や小学校など、集団生活に入ったときに問題行動を起こす可能性があります。子どものためにも悪いことをしたときには、本気で叱りましょう。
上の子が下の子と仲よくなるためのコツは?
下の子のお世話を上の子に手伝ってもらう
下の子が生まれるとおむつ交換や授乳、着替え、寝かしつけなど、頻繁にお世話をしなくてはなりません。下の子のお世話をママひとりでこなすのではなく、上の子に手伝ってもらうとよいですよ。
先輩ママは、下の子のお世話をするときに、「おむつを持ってきてくれるかな?」「一緒にとんとんしてねんねのお手伝いしてくれる?」など、上の子にお手伝いをお願いするそうです。最初はやきもちばかり焼いていたそうですが、下の子のお手伝いをするうちに下の子のことがかわいいと思ったのか、今では常に一緒に仲よく遊んでいるそうですよ。
お手伝い後は褒めたり感謝の気持ちを伝える
大人になっても褒められたり、「ありがとう」と感謝をされたりすると嬉しい気持ちになりますよね。上の子もパパやママから「お手伝いありがとう」といわれると嬉しくなり、「もっとお手伝い頑張ろう」「下の子に優しくしよう」などと自然と思えるようになりますよ。
時間に追われていると、上の子に感謝の気持ちを伝えることを忘れてしまいがちですが、気持ちを伝えることは子どもにとって大切なことでしょう。
ママが下の子の気持ちを言葉にしてみる
きょうだいでトラブルになったときは、ママが下の子の気持ちを言葉にして伝えてみてください。「◯◯が叩いて痛かったんだって」「おもちゃ貸してっていっているよ」など、下の子の気持ちを代弁することで、上の子もどうするのか考えることができるでしょう。
下の子が泣いてばかりだと、上の子もどのように対応すればよいのか分からなくなります。日頃からママが下の子の気持ちを言葉にすることで、上の子も下の子に話しかけることが増えていきますよ。
きょうだいの接し方で注意することは?
「上の子なんだから」といわない
上の子への接し方で気をつけなくてはならないことが、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」といわないことです。お兄ちゃん(お姉ちゃん)という理由だけで、「我慢しなさい」「しっかりしなさい」といわれると、子どもはストレスを抱える可能性が高いです。
年齢が高いというだけで我慢させるのではなく、なるべくきょうだいと平等に接することが大切でしょう。きょうだいがいることをストレスに感じさせないためにも、「上の子なんだから」という言葉は避けたほうがよいですよ。