母性観とは?個人差が大きい母性本能はマイペースに育むことも大切
「母性観」という言葉に耳馴染みがないと感じるママもいるでしょう。しかし、母性や母性本能といわれれば想像できるママもいますね。もしかすると、自分には母性本能がないと悩んでいるママもいるかもしれません。そのようなママは、母性本能には個人差があることを知り、自分のペースで育む方法を参考にしてください。
ママなら知りたい母性についての一般知識
母性とは女性が持つ母親としての性質
母性とは、女性が持っているとされている、母親としての本能や性質です。母親が自分の子どもを守り育てようとする本能的な性質や機能ともいわれています。女性であれば誕生したときから誰にでもぼ勢が備わっているという訳ではなく、幼いころの母親とのかかわりに影響を受けながら築かれていくもので、その強さには個人差があります。
子どものことを愛おしいと感じる心でもありますし、子どもが憎らしいことをしたとしても、それを乗り越えることができる思いでもあります。
また、母性は女性だけでなく男性にも多少なりともあるようですよ。子どものことを愛おしいと思うのに性別はあまり関係ないということですね。
母性の強さは色々な体験や環境から作られる
ママが幼少時にどのように育てられてきたかも影響します。ママが虐待されて育った場合は自分の子どもにも虐待しやすくなる傾向があるといわれていますし、自分が親にされてきたことを我が子にも自然と繰り返しやすいといわれています。
それ以外にも、妊娠や陣痛~分娩の際にホルモンが変化することで母性は強くなりますし、母乳を飲ませている場合も強くなるようです。出産後すぐの時期に親子の接触が少ないと母性は強くならないようですし、育児中のママの精神状態が安定しているかなども関係してきます。
母性と父性の違いについて
一方で父性はというと、良いことと悪いことなどの善悪の判断を教えたり、他人と関係を築く上で大切なマナーなどが身につくようにしたりする社会性を習得させる働きをするといわれています。成長してきて社会と接することも多くなってきたときに必要になりますね。
母性と父性は子どもが健やかに成長するためにはどちらも欠かせないもので、両方がバランスよく子どもに注がれることが必要とされています。
母性がないと感じる女性は増えている?
母性本能がないと自覚する女性は約3割
2017年に行われたある調査によると、全国20~60代の女性696名に「母性について」について聞いたところ、32.8%の女性が「私は母性本能がないほうだと思う」と答えたようです。その中でも、子どもがあまり好きでないと答えているのは30~40代が多くなっています。
子どもが好きでないと答えた女性が自分には母性がないと感じているようです。約3割の女性が母性がないと自覚しているのですから、女性だから母性があるということは当然ではないことがわかります。
母性が足りないと感じるのはこんなとき
まずは、子どもとずっと一緒にいるときに辛いと感じることがあるようです。出産すると子ども中心の生活へと一変し、自分だけの時間を持つことは難しくなりますから辛いと感じるときもあるでしょう。
また、授乳しているときに幸せを感じるママが多い一方で、幸せに思えずそのことに罪悪感を抱いているママもいるのです。自分の好きなことを自分のペースでしていた独身時代と違うことが負担となり、子どもに対してネガティブな感情を抱いてしまうこともあるのでしょう。
育児中は大変ですからマイナス思考になりやすいこともあるかもしれませんね。
母性本能は突然生まれることもある
実際に赤ちゃんを抱っこした瞬間に愛おしさを感じたり、一生懸命におっぱいを吸っている姿を見て守ってあげたくなったりすることもあるのです。そのような瞬間が突然やってくる可能性は誰にでもあります。
その瞬間がなかなかやってこなくても、赤ちゃんが初めてママと呼んだときに生まれる場合もあれば、子どもと言葉でコミュニケーションがとれるようになってから生まれることもあるでしょう。母性が沸き上がるタイミングはそれぞれですから、ほかの人と比べる必要はありませんよ。