手づかみ練習に軟飯おにぎりを!作り方のコツや食事時間の過ごし方
離乳食のメニューの中でもお米を使った「おかゆ」は定番中の定番ですね。10倍がゆから始め、だんだんと水分を少なくしていき、おかゆを卒業するとついに「軟飯(なんはん)」が食べられるようになります。赤ちゃんが軟飯を食べられるようになる時期と、軟飯の作り方などをご紹介します。
離乳食後期ごろからは軟飯と手づかみ食べを
離乳食後期や完了期を目安に軟飯を
初期には米粒が残らないほどドロドロの状態から始まり、離乳食後期(生後9カ月~)、または完了期(1歳~)には軟飯という大人が食べるよりも少し柔らかめのご飯まで進みます。離乳食の進め方は、月齢だけで判断するものではなく、子どもそれぞれの発達の状況によって見極めますので、ママが普段の食べ方や食事の様子を見て判断しましょう。
子どもがあごと舌を使って上手に食べ物をつぶせるようになったら、軟飯をスタートしてもよい時期です。
大人用のご飯からも作ることができる
まずは小さめのミルクパンなどにご飯60gと水75ccを入れて軽く混ぜます。強火にかけ、沸騰したら弱火にし、蓋をずらして被せ5分煮込みます。火を止めて少し蒸らせば離乳食完了期の軟飯1食分の完成です。
火が強すぎると焦げやすいので注意しましょう。鍋からパチパチという音がしてきたら、水分がなくなった証拠なので、煮込み時間が5分未満であっても火を止めて確認してくださいね。
手づかみ食べもスタートしよう
なかなか手づかみ食べをしない場合は、離乳食のメニューを工夫して手づかみしやすいものを用意してみましょう。中には、手がベタベタする感触を嫌がる子どももいますので、形やサイズだけでなく手につきにくいかどうかも食べやすさのポイントになります。
軟飯でもおにぎりが作れますので、手づかみ食べにチャレンジできます。手づかみ食べは汚れが気になりますが、子どもの発達に欠かせないプロセスなので温かく見守りましょう。
軟飯でおにぎりを作るコツと保存方法
軟飯おにぎりは手づかみ練習にもぴったり
そこで、表面を焼いて焼きおにぎりにしたり、きな粉やパン粉などをまぶしたりするとおにぎり表面の水分を飛ばすことができるのでべたつきません。また、一口サイズの丸いおにぎりが子どもには食べやすそうですが、途中で割れたり崩れたりしてうまく口の中に入らないことがあります。
そんなときはラップでご飯を棒状に巻いて、少しずつラップを剥きながら食べるようにしてみましょう。ただし、誤ってラップが口に入らないようにママが手伝ってくださいね。
のりは喉につまらないように注意を
小さな子どもの場合は、喉に詰まらせてしまう危険性がありますので、刻みのりや細かくちぎったのりをおにぎりにまぶすような工夫をしましょう。軟飯おにぎりは表面に水分が多いので、小さく握った後に刻みのりの上を転がせば簡単にコーティングできます。のりが軟飯の水分を吸ってしっとりするので食べやすくなりますよ。
のりはとろとろに伸ばして離乳食にも使いますが、ふりかけと同じように塩気や甘さの添加された味つけのりは1歳以降まで使用は控えましょう。1歳以降になっても少量から始めてくださいね。
たくさん作って冷凍することも可能
おにぎりが熱い場合は水滴が付着するのを防ぐため粗熱を取ってから一つずつラップで包み、さらに密封できるビニールバッグや冷凍できるタッパーなどに詰めてから冷凍庫に入れます。目につきやすい所に作った日づけを書いておくと使う順番に迷いません。
解凍は電子レンジを使って温めなおすだけなので手軽ですね。便利なのですが、冷凍していても食品の劣化は少しずつ進みますので、1週間以内に使い切るようにしてくださいね。