枕カバーの洗濯頻度はどのぐらい?洗濯の目安とポイントを知ろう
皆さんは枕カバーをどのくらいの頻度で洗っていますか?枕カバーは目に見えない汚れがつきやすい寝具です。頻繁に洗濯をしないと健康被害を招く恐れもあるので注意が必要です。今回は枕カバーの洗濯頻度や汚れの原因、また洗濯をするときのポイントについてご紹介します。
枕カバーはなるべく毎日洗濯したほうがよい
寝汗がたくさん染みこんでいる
代表的な汚れが汗です。大人は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれています。この汗汚れを放置することで皮膚トラブルを起こす恐れがあるのです。
また赤ちゃんや子どもは身体が小さいためそこまで汗をかいていないと思われがちですが、実は汗を出す汗腺の数は大人と同じです。汗腺の密度が高い分、大人よりも汗っかきといわれています。
汗を放置すると枕にカビやダニなどが蓄積されることも考えられます。汗をあまりかかない季節には1日おきでもよいですが、基本的には毎日洗うようにしたいですね。
目に見えない汚れが黄ばみや臭いに
皮脂は目に見えません。しかし寝ている間に枕についた皮脂は、空気に触れることで酸化して徐々に黄色く変色してしまいます。これが黄ばみです。
皮脂は頭皮だけでなく耳の後ろや首元から出たものも枕を汚します。洗濯頻度が少ないと繊維の奥に蓄積しやすくなるのです。
また皮脂だけでなく汗やよだれも同様に、空気に触れることで酸化して黄ばみになります。こうした汚れを放置することで臭いまで発生してしまうのです。
黄ばみになると通常の洗濯では落としにくくなってしまうので、やはりこまめに洗うことをおすすめします。
枕カバーの汚れがアレルギーの原因になる
こうしたダニの死がいや糞などのハウスダストは様々なアレルギーを引き起こすアレルゲンとなります。アレルギーの症状としては鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー結膜炎などがあります。
人は1日の1/3~1/4の時間、睡眠しています。枕にアレルゲンが多いとアレルギーになったりアレルギーが悪化したりする可能性があるのです。
汗や皮脂で汚れた枕を放置することでアレルゲンは増えます。予防のため、汗などの汚れを溜めないようにこまめに洗濯をすることが大切です。
家族の枕カバーを洗濯するポイント
赤ちゃんのミルク汚れや吐きこぼしは予洗い
汚れがひどいときは洗濯機や洗い桶などの中に洗剤を溶かして2時間程度漬けておきます。そのあとは通常どおり洗いましょう。
赤ちゃんや小さな子どもが使用してミルク汚れや吐きこぼしの汚れがついた枕は、予洗いをしておくと汚れを落としやすいです。予洗いは水道水で洗い流せばOKです。
すぐに洗濯できない場合でも、早めに予洗いをしておけば汚れを落としやすくなります。
予洗いをするときは40℃以下のぬるま湯か水を使います。熱いお湯の方がよく落ちると思いがちですが、ミルク汚れはタンパク質由来のため、高温では固まって落ちにくくなる恐れがありますよ。
柔軟剤の種類によって吸水性が悪くなる
一方で、柔軟剤は種類によって繊維の吸水性を悪くする作用があります。枕カバーの吸水性が悪くなると汗を吸収しなくなり、寝心地が悪くなってしまうのです。
柔軟剤を使用して「汗を吸わないな」と感じたら、一度柔軟剤無しで洗濯をして使い心地を比べてみてください。柔軟剤が原因であるようなら使用量を少なめにしたり、柔軟剤を変えたりして様子を見ましょう。
最近では吸水性に優れた柔軟剤も販売されています。いつも使っている柔軟剤に吸水性を損ねないシリーズがないか、調べてみるのもよいですね。
枕カバーの黄ばみや臭いには酸素系漂白剤を
通常の洗濯時に液体の酸素系漂白剤を加えるだけでもよいですし、液体の酸素系漂白剤を黄ばみ部分に塗り込んでから洗濯しても効果的です。
より高い洗浄力を求めるなら粉末の酸素系漂白剤を使い、お湯で漬け置きして洗う方法がおすすめです。手順は以下のとおりです。
<手順>
1.バケツなどに40~50℃のお湯を入れて粉末の酸素系漂白剤を溶かす
2.枕カバーを入れて1~2時間漬け置きする
(お湯はなるべく冷まさないようにする)
3.軽くすすいで洗濯機や手洗いで通常どおり洗う
洗濯による枕カバーの劣化を防ぐコツ
枕カバーは数枚予備があるとよい
枕カバーを楽に清潔に保つためには、枕カバーの予備を数枚準備しておきましょう。何枚か洗い替えがあれば数日分を溜めて洗うこともできますし、乾かなかったときも予備があれば安心ですね。
もし枕カバーを買い足すなら、淡い色やシンプルな柄のもの、もしくは無地のものがおすすめです。濃い色や柄が派手な枕カバーは汚れが目立たず、つい「きれいだから、洗濯は今度にしよう」と先送りしてしまうことも。また乾きやすい素材もおすすめですよ。