生理が辛くて仕事を休みたい!生理休暇や上手な伝え方について知ろう
産後しばらくはお休みしていた生理も、個人差はあるものの産後8カ月ごろから再開します。妊娠中にホルモンバランスが変わることで産後の生理が重くなるケースも多く、働くママは特に負担を感じるのではないでしょうか。今回は生理が辛くて休みたいときの生理休暇の取り方、症状の上手な伝え方を紹介します。
今さら聞けない!生理の基本知識
生理のメカニズムを押さえよう
女性の体は卵胞期、排卵、黄体期、生理を一定のリズムで繰り返しています。卵胞期では、卵巣の中で卵子になる原始卵胞が成熟していき、子宮内膜が厚くなっていく時期です。このとき、成熟卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されます。
そして、成熟卵胞から卵子が排卵され、卵胞は黄体に変化していきます。黄体からはプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌され、子宮内膜はより厚くなっていきます。
しかし、妊娠しなかった場合は子宮内膜が血液と混ざってはがれ落ちます。これが女性が生理になる仕組みです。
正常な生理の目安は?
正常な生理の周期は25~38日間です。ですが、生活習慣の乱れなどが原因で、予定日からずれることもありますよね。予定日の前後2~5日ほどのずれであれば、問題のない範囲といわれています。ストレスが原因の場合は、1週間近くずれることもあるようです。
生理の期間は3~7日、量は一回の経血総量は20~140gが目安です。だいたい2~3日目にかけて量が多くなり、その後は落ち着いていきます。生理時のトラブルも市販薬を飲んで治まる程度であれば、心配ないようですよ。
気になる症状があるときは産婦人科へ
・生理周期が24日以内、または39日以上のとき
・生理期間が8日以上続くとき(過長月経)
・生理期間が2日以内に終わる(過短月経)
・経血量が異常に多い、レバー状の血の塊がたくさん出るとき(過多月経)
・経血量が異常に少ないとき(過少月経)
・妊娠中、授乳中以外で生理が3カ月以上こないとき
このような症状を長時間放置すると、もし異常があったとき、治療に時間がかかってしまうことがあります。気になる症状があるときには早めに産婦人科に相談するようにしてくださいね。
仕事に響く生理中の体調不良の症状とは
仕事に集中できないほどの「生理痛」
働く20~30代の女性を対象に行ったある調査では、仕事に集中できないほどの生理痛を経験した人は約50%もいるという結果が出ています。症状が重い生理2日目ごろは起き上がれないほどの痛みを感じる人もいるようです。
長時間座りっぱなし、立ちっぱなしの状態は血流が低下するため生理痛が重くなりがちです。痛みが続くと集中力が落ち仕事の効率も下がってしまいますね。
痛み止めを飲むことで痛みが治まることもありますが、痛み止めが効きにくい体質の人もいます。また、痛み止めで眠気をもよおし仕事に集中できなくなってしまうこともあるようです。
ミスを引き起こす原因にもなる「貧血」
また、貧血が原因で頭がぼんやりしていると集中力が落ちたり、物忘れがひどくなったります。メモや指さし確認でミスを防ごうとしても、普段は起こさないような「うっかりミス」が起こりがちです。電話を受けているときにボーッとしてしまい、要件を聞き逃したという経験があるママもいるようです。
また、貧血が原因で立ちくらみやめまいを起こしやすくなります。立ちくらみを起こしたときに持っていたものを落としてしまう、周囲の人や物にぶつかってしまうとケガをする可能性もあるので危険ですね。
生理前1週間が辛い「PMS」
症状の出方は個人差があり、ほとんど症状を感じないという人もいれば、「胸が張って痛い」「とにかく眠い」「わけもなくイライラする」という人もいます。
また、PMSは生理中とは違い出血がないため、体調不良の原因がわかりにくいのも特徴です。子宮がんや乳がんのリスクが高くなる30代に症状が重くなる傾向があるため、強い不安やストレスを感じることもありますよ。生理前に体調不良になることが多い方はPMSの可能性も視野に入れてみましょう。