大学までの子育てにかかるお金って？進路別教育費と習いごと

2018,3,29 更新

奨学金制度について知ろう

「奨学金制度」とは、進学にかかる費用を無利子もしくは低金利で借りられる制度です。利用者は多く、全学生の2.6人に1人ほどが制度を使ってお金を借りているようです。

奨学金を受け取るには、学力審査や収入審査が必要です。審査が通ると、条件により金額は異なりますが、在学中ずっと5～12万円ほどのお金が毎月払い込まれます。特に地方から都市部の学校に進学して一人暮らしをしているような学生には、大変ありがたい制度ですね。

ただし、あくまでも「借りているお金＝借金」ということになるので、学生本人が卒業後最長20年にわたって返済していく義務があります。便利な制度ですが、メリットとデメリットを親子でしっかりと理解する必要があるといえるでしょう。

教育ローンについて知ろう

貯蓄だけでは資金不足という場合の手段のひとつとして「教育ローン」があります。一見似ていると思われがちですが、「奨学金」との大きな違いが2つあります。

１つめの違いは、奨学金は「学生本人」が背負う借金であるのに対し、教育ローンでは「保護者」が債務を負うことになるということです。ちなみに融資の上限は350万円と決まっています。

そして2つめの違いは、奨学金は資金を「入学後」に受け取る制度であるのに対し、教育ローンでは「入学前」でも受け取ることができるということです。特に大学では入学金や一人暮らしに必要な資金が大きくなってくるので、入学前に受け取れる教育ローンの方が向いているというご家庭もあると思います。

まとめ

子どもが自立するまでには本当にいろいろなお金が必要になります。どれも子どものためを思えばこそですが、必要以上に教育費をかけたり、無理して貯蓄にまわしすぎたりすることで、日々の生活がギスギスしてしまっては本末転倒です。

子どもの健やかな成長を願うのであれば、節約するところと、贅沢するところのメリハリをつけて、楽しみながら生活していきたいですね。記事を参考に、みなさんのご家庭に合った貯蓄プランをぜひ検討してみてください。