新生児が伸びをする意味は?伸びのよいところや困りごとを紹介
眠りが浅いときや眠りから覚めるとき
特に朝方にいきむことが多いときには、睡眠リズムが少しずつついてきて、朝方に眠りが浅くなるためにうなることがあるようです。
あまりにもいきむことが続くときは、抱っこしてみてください。姿勢が変わったことがきっかけになって眠ることがあるかもしれません。
それでもいきむときは授乳やおむつのタイミングかもしれませんし、お腹が張っていてガスが溜まっているのかもしれませんね。
へそヘルニアや鼠径ヘルニアの可能性も
赤ちゃんがよくうなったりいきんだりしていたら、一度おへその部分がぽこんと腫れていないか、足の付け根が腫れていないかを確認してみましょう。おへそが腫れていたらへそヘルニア、足の付け根が腫れていたら鼠径(そけい)ヘルニアの可能性があります。
へそヘルニアはでべそですから、おへそが腫れているだけで元気であれば、1歳頃には自然と目立たなくなるでしょう。1歳でまだ出ていても2~3歳で自然と目立たなくなることもありますよ。
こうした症状に加えて大声で泣く、なかなか泣き止まないなどがあれば、病院にいって診てもらいましょう。
心配な伸び、手足のつっぱりが症状の疾患
高熱から起きる発作性疾患「熱性けいれん」
このように赤ちゃんが38度以上の高熱を出し、両手足をつっぱってけいれんすることを熱性けいれんといいます。6歳未満の子どもに起きる発作性疾患で、10人に1人の割合で起き、1~2歳をピークに発症し、原因は明らかになっていません。
7割は心配のない熱性けいれんですが、けいれんが10分以上続く、短い間隔で繰り返し発作が起きその間意識障害がある、初回発作や体の一部のみの発作などがあれば、病院にいって診てもらいましょう。
急激な興奮から起こる「泣き入りひきつけ」
症状は1~5分で収まり、ぐったりとして眠ってしまいます。再び泣き始めたら顔色ももどっているでしょう。脳への急激な興奮や刺激がけいれんを発症させ、息を吐いたまま吸えないため無呼吸状態となり顔色や唇が青紫色とチアノーゼを起こすのです。
初発は生後6ヶ月~2歳までが主のようで、1度発症すると再発の恐れもありますが、4~5歳までには自然消失するといわれています。命に別状はないですが、けいれんをみたら不安になりますよね。
けいれんと間違われやすい「小児てんかん」
てんかん発作は、脳のニューロンの過剰な発作によって引き起こされた発作をいい、けいれん以外の発作の出方もあります。新生児ではぐったりとするだけという出方もしますので、けいれんしていなくても小児てんかんという可能性もあります。
てんかん発作は、ほとんど同じ症状の発作を繰り返すことと、脳波にてんかん波がみられるという特徴があります。けいれん発作があるときには、けいれんを起こす状況や脳波をはかり総合的に小児てんかんかどうかを判断します。
けいれんが続くときは、小児てんかんの可能性もありますので、病院で診てもらいましょう。
新生児の伸びでよくある困りごとの対処法
伸びで起きるならば、おくるみで寝かしつけ
おくるみでくるまれた新生児はママのお腹で丸まっていたときを思い出し、安心して眠ることもできるでしょう。バスタオルや小さい毛布で構いませんが、季節によって適した素材を使って、肩まですっぽりとくるむのです。
スワドラーという、おくるみが簡単にできるものも売っていますよ。赤ちゃんが安心できるように体を安定させながら、お尻と脚は自由に動けるのが特徴です。
手足が伸びないようにしてあげればよいのですから、手足がおくるみから出ないようにくるむのがポイントですね。
おなかのガス抜きには、おならを出す体操を
まずは赤ちゃんを仰向けに寝かせます。寝かせたまま足を持って、自転車をこぐように動かしてみましょう。赤ちゃんの足を動かすことで、腸が刺激されてお腹の中のガスが出やすくなります。ママが優しく声掛けしながらすると、赤ちゃんも安心していられますね。
赤ちゃんの下腹辺りを「の」の字を書くようにマッサージしてあげるのも効果がありますよ。体操やマッサージをして腸を刺激しておならを出すのです。
体操やマッサージは授乳後すぐはやめておきましょう。赤ちゃんが吐き戻してしまっては大変です。
けいれんが起きたら観察して側から離れない
まずは、周りに危険なものがないか確認し、赤ちゃんの安全を確保します。けいれん中に舌をかんではいけないと口の中にタオルなども入れないでおきましょう。かえって窒息してしまうかもしれません。
唇の色が青紫色になるチアノーゼになってきたら、少しでも呼吸がしやすいようにあごを上げて空気の通りをよくしましょう。名前を呼んで体を揺らすのはだめですよ。一番大切なことは、ママが子どもの側から離れずに見守っていることですね。