就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン

就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン[teniteo]

【第1回】いろんな遊び・運動が大事!子どもの運動神経を伸ばすコツ

【第1回】いろんな遊び・運動が大事!子どもの運動神経を伸ばすコツ

「自分が運動が苦手だから運動音痴かも…」など子どもの運動能力を心配する方もいるかもしれません。実は運動能力には、幼児期の運動経験と関係があるのを知ってましたか?今回は、体育教室「ペンタゴンスポーツ企画」の原さんに幼児と運動能力について話を伺いました。

幼児期の子どもの運動が大切な理由

子どもにとっての"運動"とは

園の活動でも体を動かす遊びが多く取り入れられているように、体をしっかり動かす運動は、子どもの発育にとても大切だといわれています。

運動をすると、全身の筋肉が伸縮・弛緩するため、周りの血管も伸び縮みし、血液が全身に行き渡ります。運動によって、血流がよくなり、頭の先、臓器、手足の先まで酸素が行き届くことで、体力だけでなく、免疫やストレス発散などの心身の安定、学力にも影響していきます。

子どもにとって運動は、心身の成長のためにも必要な経験なのです。

運動神経が良い、運動ができる子って?

実は、運動能力には大きく2つの能力があります。1つ目は、かけっこが速い、強いボールを蹴る、遠くまでボールを投げるなど、筋肉を発達させることでより結果が出るような、エネルギー系の能力。そして2つ目は、鬼ごっこでなかなか捕まらない、リフティングがうまい、狙ったところにボールを投げるなどは、瞬発力、反射神経、空間認知など、神経系の能力です。
年齢と発育量を図表にした「スキャモンの発育・発達曲線」を見ると、筋肉などのエネルギー系の能力は、スポーツ教育では見逃すことのできない「ゴールデンエイジ」つまり10歳~15歳の年代に最も発達します。

一方、3歳~10歳までの間に80%近くまで発達するのが神経系の能力。バランス感覚、反応など、スポーツの土台となる運動神経が大きく発達するため「プレゴールデンエイジ」とも言われます。この時期、いかに多くの運動経験を積んだかによって、その後の運動習得の量や早さが変わってきます。

幼児にはいろんな遊び・運動体験が必要

筋肉などは体の成長に伴ってある程度育っていくので、わざわざ鍛える必要はありません。幼児期に身につけることができるとよい神経系の能力は下記の7つ。

1、リズム感
2、バランス感覚
3、空間認知
4、反応(反射)
5、変換能力
6、左右・上下など手足の連結
7、道具を使う力
全身をしっかり使って、様々な遊びや運動で楽しむことで、脳と体がどう繋がるのかを体験し、神経系の伝達がスムーズになり、力が身についていきます。一番発達しやすい時期だからこそ、たくさんの経験が必要になります。
決まった遊びやスポーツじゃなくても、普段、公園で遊ぶ時に「黄色の遊具にタッチして戻ってくる」など、ちょっとしたゲーム性を加えるだけでも十分です。一緒に体を動かすことを楽しんでみてください。

運動能力ってどう身につける?

運動能力を育てる遊びのポイント

いつもの遊びに、少し変化をつけるだけでも、こうした「変化」が負荷となり、神経系の能力の訓練になります。2人組で行うものは、相手を変えることで変化への対応力も身につきます。下記のポイントを意識して変化をつけて遊んでみてください。
【両側性】
人は意識しないと動きやすい方向でのみ運動をしてしまいがちです。これはスポーツ障害にも繋がります。右で投げたら、左でも投げるなど、1つの動きでも様々な方向で行うことで効果を高めます。

【複合】
走りながらボールを投げるなど、いくつかの動きを組み合わせて行う。

【短時間】
長時間やることで、飽きたり、動きが雑になります。テンポよく種目を切り替えながらやるとよいです。いろんな引き出しを作っておくと安心です。

またクモ歩きで鬼ごっこしたり、大人の腕を持って逆上がりするなど、普段やらない動きをする遊びもおすすめです。

パワー系の運動「かけっこ」のポイント

園の行事で欠かせないのが「かけっこ」。早く走るためには筋力が必要なので、ある程度体の成長も関係はありますが、早く走るためのコツは3つあります。ぜひ試してみてください。
1、歩幅を少し大きく
手の振りを大きく、歩幅を大きくしましょう。

上の写真だとまだ足りません。下の写真くらいに歩幅を大きくしてみましょう。

2、足は早く動かす馬をイメージで
3、姿勢は前のめり
腰から前のめりになるのではなく、まっすぐ斜めに倒れるイメージを。下の写真のように、腰から曲げるのは、よくありません。

正しい姿勢はこちら。

背中からお尻、足の先までまっすぐになるように前に斜めに。前傾することで、体重が前にかかり、足を踏み込む力になります。

この姿勢を意識して走るようにしてみましょう!

どうしてもまっすぐになれない時は、信頼遊びをしてみて慣れてから挑戦してみて。子どもに斜めにまっすぐ倒れてもらい、親が支えてあげることで、感覚を身につけます。
59 件

関連記事

この記事のキーワード



人気のキーワード

  • テニ-とテーオ
  • teniteoBRAND