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インスタ映え間違いなし!ロシア料理「毛皮のコートを着たニシン」

インスタ映え間違いなし!ロシア料理「毛皮のコートを着たニシン」

ロシアには実に様々なサラダがありますが、中でもインパクトがあるのが「毛皮のコートを着たニシン」というサラダです。ニシンとビーツという意外な組み合わせですが、ロシアではお馴染みの食材同士です。そんな見た目も鮮やかなサラダを、日本でも作りやすいレシピでご紹介します。

新年の定番「毛皮のコートを着たニシン」

「毛皮のコートを着たニシン」とは?

ロシアのお正月に欠かせない「毛皮のコートを着たニシン」。なんとも変わったネーミングですが、このサラダが誕生したのは100年前、1919年の新年前夜だといわれています。

そのころのロシアは革命が起き、ソ連が誕生するなど激動の時代。あるレストランでは日々酔った客の暴動や政治論争が後を絶ちませんでした。そこで困った店主がニシンで労働者階級、じゃがいもで農民、ビーツで革命を象徴したサラダを作りました。

このサラダを食べた人々は幸せな気持ちになり、平和で幸せな新年を迎えることができたといわれています。以降、このサラダはお正月料理の定番となります。

さて、変わった名前の秘密ですが、これはロシアの命名方法に由来しています。ロシアは長い名前をつけて略して呼ぶのが好きなのですが、このサラダも難しい言葉を並べて略して読み、「毛皮のコート」を意味する「シューバ」となったため、そこから材料でもあるニシンと合わせて「毛皮のコートを着たニシン」となったようです。

ただ、ニシンを一番下に置き、ほかの材料を重ねて層のように作っていくので、まるでニシンが厚手のコートを着ているようにも見えるからという説もあります。

毛皮のコートを着たニシンの作り方(21cmのパイ皿一台分)

・ニシンの酢漬けまたはオイル漬け・・・150g
・じゃがいも・・・2個
・にんじん・・・1本
・玉ねぎ・・・1/2個
・ビーツ・・・1個(缶詰でもOK)
・マヨネーズ・・・100g
【飾り用】
・ディル・・・適量(ディルがない場合はイタリアンパセリやパクチー、小口ネギなどでもOK)
・ゆで卵・・・1個

※ニシンの酢漬け、オイル漬けは缶詰やパック入りで高級スーパー、輸入食材店で手に入ることがあります。ビーツも缶詰めであれば比較的手に入りやすいので探してみましょう。

①じゃがいも、にんじん、ビーツは水洗いし、皮つきのまま鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ火にかける。すべてに竹串がスッと刺さるまでゆでる。(ビーツは火が通りにくいので長めにゆでます。)

缶詰のビーツを使う場合は水を切っておく。

②粗熱が取れたらじゃがいも、にんじん、ビーツの皮をむいて、それぞれスライサーで中太切りにする。(じゃがいもは柔らかいので崩れてしまっても問題ありません)

玉ねぎは薄くスライスする。(辛みが気になる場合は水にさらしてもよいでしょう)

③器に小さくカットしたニシンを敷き、その上にスライスした玉ねぎを散らす。

④じゃがいもをニシンが隠れるように乗せ、マヨネーズ(大さじ2程度)を重ねる。

⑤層になるよう、にんじん、マヨネーズ、ビーツ、マヨネーズの順に重ねる。飾り用のゆで卵、ディルを飾る。

ロシアの味に近づける工夫

毛皮のコートを着たニシンはマヨネーズをたっぷり使った一皿ですが、ロシアのマヨネーズは白くて味も淡泊なのが特徴です。日本のマヨネーズは卵黄のみを使い、濃厚な味がするものが多いので、できれば全卵タイプのマヨネーズや欧風マヨネーズと呼ばれるタイプのものを使ってみると本来の味に近づきます。

普通のマヨネーズを使う場合は、無糖ヨーグルトを混ぜる、サワークリームを加えるなどすると色も白っぽくなりさっぱりした味わいになります。色が白い方がビーツの赤色が映えますよ。

出来立ては一番上のマヨネーズが白いままですが、数時間から一晩置くと鮮やかなピンクに色づきます。サラダとは思えないその色と外観から、ケーキと間違えられることも多いですよ。
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