妊婦はお葬式に参列してもよい?言い伝えが残る理由や参列時の注意点
「妊娠中のお葬式はどうすればよいの?」と、疑問に思ったことはありませんか。体調がよければ参列できるけれど、いつ体調が悪くなるか分からず不安ですよね。そもそも、妊娠中にお葬式に参列するのはよいものなのでしょうか。そこで今回は、妊婦さんとお葬式に関する言い伝えや、参列時の注意点などをご紹介します。
目次
- お葬式に行くことは問題ないとされている
- 昔とは「死」への向き合い方が変わった
- つわりがひどい場合や臨月は控えよう
- 参列できない場合は改めてお悔やみをしよう
- 妊娠中のお葬式への参列で配慮したいマナー
- 喪主や周囲に妊娠中であることを伝える
- マスク着用の際は外すタイミングが大切
- やむを得ず欠席する際のマナー
- 妊婦とお葬式に関わる様々な言い伝え
- 妊婦への気遣いから生まれたものとも
- お腹に鏡を入れるなどの風習が残る
- 妊婦が参列できない地域もあるので相談を
- 妊婦がお葬式に参列する際のポイント
- 喪服マナーに沿ったゆとりある服装を選ぶ
- 葬儀の一部に参列するなど無理をしない
- 母子手帳などを携帯しておくとよい
- まとめ
お葬式に行くことは問題ないとされている
昔とは「死」への向き合い方が変わった
昔と今では死生観が大きく違い、人の死に対して恐怖を抱いている時代がありました。ですから、お葬式に行くと、お腹の中の赤ちゃんに悪い影響があるかもしれないと考えられていたようです。
また、昔は土葬が主流だったため、伝染病に感染する可能性があったことからも、妊娠中は参列を控えたのでしょう。
現代は、お葬式は亡くなった人とお別れをする大切な場で、妊婦さんへの影響はないとされています。妊娠中にも参列している方はたくさんいますよ。
つわりがひどい場合や臨月は控えよう
つわりがひどいと、何もしていないのに気持ちが悪くなったり常に胃がムカムカしたりして、お葬式で座っているだけでもつらいですよね。安定期に入ってからもひどいつわりが続くママは、自宅で安静にする方がよいですよ。
また、臨月に入ってからはいつお産がきてもよい状態です。お葬式の最中に陣痛や破水があると大変なので、予定日が近いママは控える方がよいかもしれませんね。どうしても参列したい場合は、病院の先生に確認しましょう。
参列できない場合は改めてお悔やみをしよう
ママやお腹の中の赤ちゃんのことを考えると、妊娠中にお葬式を欠席することも重要な選択といえるでしょう。無理に出席をすると、かえって周りの方に迷惑を掛けることもあるので、しっかり体調と相談して決めるとよいですよ。
参列できないときは、弔電を打ったり香典を郵送したりするなどして対応しましょう。お葬式に参列できなくても、後日改めて亡くなった方の自宅へ伺い、お悔やみをしたり香典を渡したりすることもできます。「お別れが何もできなかった」と、後悔することなく出産に集中できるでしょう。
妊娠中のお葬式への参列で配慮したいマナー
喪主や周囲に妊娠中であることを伝える
しかし、妊娠中にお葬式へ参列する場合にも配慮したいマナーがあります。とくに、亡くなった方の家族に対してのマナーは大切ですよ。
お葬式に参列したい場合、まずは喪主に妊娠中であることを伝えましょう。もしかすると、妊婦さんの参列を控える風習が残っていたり、ママの体調が悪くなる可能性を心配したりして参列を断られる場合もありますよ。
また、妊娠中のママの体調は変わりやすいので、医師に相談することも大切です。喪主や周囲の家族、医師の承諾を得るようにしましょう。
マスク着用の際は外すタイミングが大切
一般的に、お葬式でのマスクの着用は問題ないとされています。とくに、風邪などの体調不良や花粉症などの場合は、マスクを着用している方が周囲も安心ですね。
妊娠中のママの場合も同様に、風邪の予防やつわり対策などでマスクを着用することは問題ありません。しかし、受付などでの挨拶時やお焼香をする際など、マスクを外すタイミングに気をつけましょう。
また、マスクを着用して参列する際は、喪主や親族に妊娠中であることを一言伝えておくと、より丁寧です。先方も、違和感を感じることなく過ごせるでしょう。
やむを得ず欠席する際のマナー
まずは、喪主に欠席する正直な理由を伝えることが大切です。妊娠による体調不良や、臨月に入り出産が近い場合など理由は様々ですよね。もし、妊娠していることを周りに知られたくない場合は、そのことも伝えておきましょう。
お葬式に参列できない場合、香典や弔電、供花を贈ってお悔やみの気持ちを表すことや、後日ママの体調がよいときに弔問に訪れることも検討するとよいでしょう。いずれの場合も、まずは先方に承諾を得ることが大切ですよ。
やむを得ない事情の場合は、欠席しても失礼にはあたりません。しっかりとマナーを守って対応しましょう。