ガルガル期が続く期間はどれくらい?イライラの原因や対処法を知ろう
産後のママは様々な要因からイライラしやすく、ネガティブな感情を長く抱えてしまう「ガルガル期」に陥ることがあります。「こんなにイライラしてしまうのは自分だけかも」と悩んでいるママに、ガルガル期はなぜ起こるのか、どの程度続くのか、上手に対処し乗り越えていける方法をご紹介します。
「ガルガル期」について知っておこう
産後ママのイライラや不安定な気持ち
どんなに穏やかな性格のママでもガルガル期になることはあるので、ガルガル期について知らないと、自分らしくない言動に嫌悪を感じることもあるかもしれません。しかし、ガルガル期は自然界で暮らす動物のママが、産後に子どもを守るために気性が荒くなることからその名がついたといわれているので、母性の象徴といい換えることもできます。
ガルガル期を乗り越えるために、ガルガル期のママがどんな言動をしがちなのか、どの程度の期間続くのかを知って、少しずつコントロールしていけるとよいですね。
ガルガル期のママにありがちなこと
ガルガル期の根本にあるのは「赤ちゃんを守りたい本能」なので、ママ以外の人が赤ちゃんに接したときなどに嫌悪感や、赤ちゃんを取られたような焦燥感を感じることがあります。赤ちゃんのお世話をしてくれた人、育児のアドバイスをくれた人にもネガティブな気持ちになるので、余計にママは申し訳なくなり、自己嫌悪してしまうかもしれません。
また、ママの言動がキツくなりがちなことで、周囲の人から「急にどうしたの?」と思われることもあるでしょう。パパをはじめとした身近な人に対してもガルガル期の症状が出てしまうと、夫婦・家族喧嘩に発展してママの精神状態がますます不安定になってしまう悪循環に陥ることも考えられます。
個人差が大きくガルガル期がないママも
ガルガル期がない原因は一概にはいえないものの、産後のあまりの多忙さにイライラを感じる暇もないというのも一因です。育児と家事との両立は大変なので、「赤ちゃんのお世話を手伝ってくれるなら嬉しい!」「お世話してくれる間は休める」と思う気持ちもわかります。
また、むしろ「我が子を可愛がって!」と自慢したくなるママもいるようです。ガルガル期がなかったママは、なんの気兼ねもなく赤ちゃんのお世話のサポートを家族にお願いできてありがたいですね。
「ガルガル期」が続く原因や期間は?
ホルモンバランスの乱れなどが原因
逆に、「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンは、産後に分泌が急増します。オキシトシンは子宮を収縮させることで陣痛を促進したり、赤ちゃんを可愛く思う気持ちを深めたりと重要な働きをするホルモンで、乳頭に刺激を与えることで分泌が増えていきます。
そのため、赤ちゃんに母乳をあげる度にオキシトシンは分泌されるのですが、過剰に分泌されると赤ちゃんを守ろうという気持ちが強くなりすぎることがあります。
睡眠不足や環境の変化も影響している
産後の環境変化も、ガルガル期になる一因です。赤ちゃんが生まれる前には、好きなときに好きな場所へ出かけることができていたママも、産後は赤ちゃんを中心とした生活となり、十分にストレスが発散できずフラストレーションが溜まります。
また、周囲のサポートが不足してワンオペ育児といった状態になっていると、常に赤ちゃんとママが二人きりの環境ですよね。そうすると、余計に「赤ちゃんを他人から守らなきゃ!」という気持ちが強くなっていきます。
多くは出産後から始まり1歳ごろに落ち着く
具体的にどのくらいの期間続くのかというと、出産直後から始まり、長くとも子どもが生後半年〜1歳半になるころには落ち着く場合が多いです。このころになると赤ちゃんは自分でハイハイや歩行をして、好きに動き回れるようになるので、いくらママが赤ちゃんを守ろうとしても限界がきてしまいますよね。
また、ガルガル期が長くとも1歳半ごろに落ち着くというのは、産後に不安定になったママのホルモンバランスが安定してくることも関係しています。
不安定な時期を乗り切る過ごし方
まずは自分の気持ちを受け入れよう
産後は心身ともにボロボロなので、ママの判断力も低下しています。判断力が鈍ったまま身近な人へのイライラや拒絶が続くと、その人自身を嫌いだと錯覚してしまうママもいます。
そうすると、パパとの関係性が急激に悪化する「産後クライシス」と呼ばれる状態になったり、身近な人との交友関係が破綻してしまったりする恐れもあります。
「ガルガル期だから仕方ない」と受け入れることで、周囲と軋轢を生まずに過ごしやすくなります。