生後7カ月の睡眠退行は成長の証!予定調整とねんね習慣で乗り切ろう
「朝までぐっすり眠っていた赤ちゃんが夜泣きするようになった」「突然寝ぐずりが始まって辛い」などと悩むこともありますよね。赤ちゃんは毎日めまぐるしく成長していて、育児書どおりにすべてが進むわけではありません。この記事では、生後7カ月ごろの赤ちゃんの睡眠退行についてご紹介します。
多くのママたちを困らせる「睡眠退行」とは
よく寝ていた子が夜何度も起きるようになる
睡眠退行とは朝までぐっすり眠っていた赤ちゃんが、突然夜中に何度も起きるようになった状態を指します。寝つきが悪くなったり、昼寝の時間が短くなったりすることもあるそうですよ。
一般的に赤ちゃんは月齢が低ければ低いほど身体の機能が未熟で、長時間眠り続けることが難しいです。成長とともにまとまって眠る時間が増えてきますが、ママやパパと比べると眠りは浅いです。添い乳で寝ている場合は特に眠りが浅くなりやすく、夜に何度も起きることも多いそうですよ。
個人差はあるが生後2年の間で頻繁に起こる
睡眠退行は個人差が大きいですが、多くの場合は生後2年の間に頻繁に起きるようです。生後4カ月ごろに1週間続きしばらく落ち着いていると思ったら、生後7カ月ごろからまた始まるというケースも珍しくはありません。
一般的に、生後4カ月ごろから大人のように深い眠りと浅い眠りを繰り返すようになるそうです。睡眠退行が始まると、成長が後戻りしているように感じることもあるかもしれませんが、繰り返すことで少しずつ成長しているのですよ。
成長の証である脳や身体の急激な発達による
寝返りをマスターしている子も多く、おもちゃに向かって寝返りで移動することもあるでしょう。個人差はありますが、赤ちゃんによってはずりばいやハイハイ、つかまり立ちをすることもあるそうですよ。
1歳半ごろまでは脳が急成長するため、自分の意思で移動できるようになったり、自我が芽生えたりするなど赤ちゃん自身の内部での感覚も大きく変わります。その急激な変化に戸惑ってしまい、激しく泣いたり睡眠退行が起きたりするそうですよ。
睡眠退行につながる生後7カ月の大きな成長
全身をうまく連動させて行動範囲を広げる
お座りだけでなく、ずりばいができるようになる赤ちゃんもいます。今まで寝てばかりだった赤ちゃんにとって、ずりばいでの移動はまるで冒険です。寝返りとは異なり平面で移動することができ、大好きなママやお気に入りのおもちゃに向かってどんどん進むでしょう。
このように7カ月ごろの赤ちゃんは、自分の意思で手足を動かすことができるようになります。脳や身体が急成長することにより、睡眠退行が起きるのかもしれませんね。
物同士の距離や位置関係が分かるようになる
視力が上がるだけでなく脳も発達し、物事について少し理解できるようになります。自分のいる世界はとても広い空間だと感じるようになり、自分は小さな存在だと気づきます。
また今までのぼんやりとした視界とは異なり、ママやパパの顔を認識できる時期なので、人見知りが始まる赤ちゃんもいるでしょう。ママが離れると泣いてしまうのも、ママと自分との距離が遠ざかっているということを理解しているからですよ。
乳歯が生え始めて違和感がある
歯が生え始める時期は、赤ちゃんの機嫌が悪くなりやすいです。歯が生えるときのむずがゆさや痛みなどが原因で、グズグズしたり寝つけなかったりするようです。口内が不快に感じてしまい、自分の指で触ったり、生えかけの歯や歯茎でおもちゃやママを噛もうとしたりすることもあるでしょう。
ぐっすり寝ている赤ちゃんが急に起きて泣きだす場合は、歯が生える不快感で目覚めてしまいイライラして泣いているのかもしれません。
生後7カ月の睡眠退行期を乗り切る方法
疲れすぎないよう生活リズムを調整する
できるだけ早寝早起きをするようにして、規則正しい生活を心がけましょう。夜にぐっすり眠ってほしいと考え、日中にたくさん遊ばせるママもいますよね。適度に身体を動かすと、赤ちゃんが疲れたりよい刺激を受けたりして、実際にぐっすり寝ます。
しかし、赤ちゃんが疲れているのに無理に起き続けていると、興奮状態のままでなかなか寝つくことができなくなってしまいます。疲れすぎないように生活リズムを整えてくださいね。