ベランダの鳥のフンは早めに掃除を!鳥対策をして子を危険から守ろう
気がつくとベランダに鳥のフンが落ちているけれど、どうやって防いだらよいのか悩んでいるママもいるかもしれません。そこで今回は、ベランダの鳥のフンは子どもにとってどれだけ危険か、フン掃除をする方法、ベランダの鳥対策などについてお話しします。ぜひ参考にして、ベランダを清潔に保ってくださいね。
ベランダの鳥のフンは子どもにとって危険!
小さな子が鳥のフンを食べる可能性がある
特に1歳半ごろまでは、気になるものを手に取るとまず口に入れて、どんな味もしくは食感がするのか確かめることがほとんどです。そのため、子どもの目につくところに鳥のフンが落ちていないか、常に気を配るようにしたいですね。
また、ベランダの手すりに鳥のフンがついていると、それを取ろうと手すりに近寄り、よじ登る可能性も考えられます。幼児の頭は重たいので、バランスを崩してベランダからの転落事故につながることもあるので要注意ですよ。
鳥のフンから感染症にかかる危険性がある
たとえば、街中や公園でもよく見掛けるハトのフンには、クレアチニンという物質が多く含有されています。そしてこのクレアチニンは、病原性真菌のクリプトコッカスの増殖に必要な栄養素の一つとなっています。つまり、ハトのフンにはクリプトコッカスという病原菌が多く含まれているケースが多いのです。
万が一、この病原菌が体の弱い老人や子どもの体内に入ると、肺や脳に影響をおよぼすこともあるので、子どもが口に入れたり吸い込んだりしないよう注意したいですね。
過敏性肺炎やアレルギーの原因になることも
アレルゲンとしては様々な物質が考えられますが、ハトのフンに含まれるたんぱく質もアレルゲンになる可能性が高いといわれています。ハトのフンが落ちているところに子どもが近づくと呼吸器系の異常が見られるのに、その場を離れると症状が落ち着くときは、ハトのフンが原因で過敏性肺炎を起こしていると考えられます。
また、ハトの羽や体に潜んでいるダニやシラミなどによって、喘息を発症したり、ほかのアレルギー症状を示したりすることがあるので、子どもを近づけないように気をつけたいですね。
鳥のフンを掃除してベランダを清潔にしよう
鳥のフンを掃除するのに必要なもの
・使い捨てマスク
・使い捨てのゴム手袋
・キッチンペーパーもしくは雑巾
・スプレータイプのエタノール
・スプレータイプの塩素系漂白剤
・バケツに入れたぬるま湯
・ゴミ袋
以上になります。鳥のフンを掃除した後の雑巾には雑菌がついているため、使い終わったら捨てるようにしてくださいね。掃除中、空中に舞った病原菌をママが吸い込まないようにするためにも、使い捨てマスクは必須なのできちんと用意するようにしましょう。病原菌やノミなどがママの手につかないように、ゴム手袋も重要です。
鳥のフンを掃除する手順
柔らかくなったら上にかぶせているキッチンペーパーごと拭き取ります。跡が残る場合はぬるま湯をかけて拭き取りましょう。
その後に消毒用エタノールを吹きかけて消毒をし、まだ汚れが残っている場合は塩素系漂白剤できれいにするようにしましょう。
最後に雑巾でしっかりと水拭きをすれば終了です。できるだけ、フンが乾いてこびりつく前に掃除をすると楽ですよ。
鳥の巣がある場合は自治体に連絡を
しかし、卵やヒナが巣の中にいる場合は、鳥獣保護法違反となり撤去することができなくなるので要注意ですよ。それでもどうしても撤去したい場合は、自治体に連絡をして相談するようにしましょう。撤去の許可が出る可能性もあります。
下から見ても巣の中の様子が分からず、どうするべきか悩む場合にもできるだけ早いうちに自治体に連絡をして、一度様子を見に来てもらうのも一案ですよ。撤去するのであれば早いに越したことはありません。
鳥対策をしてベランダの清潔を保とう
対策1、鳥が嫌がる忌避剤を使用する
忌避剤は、スプレー、固形、ジェルの3タイプに分けることができます。子どもが間違って触ったり、口にしたりすることを考え、できるだけ子どもの目につかず手の届きにくい場所に置くようにしたいですね。間違って口にしても安心なように、自然由来の成分でできたものを選ぶようにしましょう。
スプレータイプだと、効果は3~4時間しか持続しませんが、毎日定期的に吹きかけることにより、鳥に「嫌な場所」だと認識させることが可能です。固形タイプなら1カ月ぐらい効果が継続します。ジェルタイプは1年ぐらい効果があるものもあります。